陰の孤児院 :《切り抜き、コレクション》
(※本作品は物語を楽しんでいただくためにAIイメージ画像を使用しています。あらかじめご了承ください!!)
【公害】
アリスがテレビに向き直った瞬間、急にすべての画面が切り替わった。
それぞれ別の映像を映していたはずのテレビが、いきなり、まったく同じ国の、何かの式典のニュースを流し始めたのだ。
そこには、無精髭を生やした男がメダルを受け取っている姿。
「……なんだこれ」
会場は黒いスーツで統一された、堅苦しい雰囲気に満ちていた。
アリスは思わず息を呑む。
厳粛に頭を下げる人々。
悦びに満ちた表情。
なのに、なぜか。
ものすごく、心が惹かれる。
(なぜだろう?)
バチバチッ。
(痛っつ)
次の瞬間、ボワーンと鼓膜の奥が震え、世界の音が遮断された。
一瞬で耳鳴りと眩暈が押し寄せ、いつも通りの、体を刺すような痛みが走る。
身体が硬直し、後ろ向きに倒れていく。
