神保町にある古物商《幽世堂(かくりよどう)》を営む、物腰の柔らかな店主。
年齢は三十代後半から四十代前半に見える。
茶器や掛軸といった古物から、最近のトレーディングカードまで精通しており、その守備範囲はかなり広い。
しかし、彼が最も得意とするのは「呪物」。
どこから集めてくるのか、店にはマニアも唸るほどの品が揃っており、その界隈ではちょっとした有名人でもある。
一方で本人は目立つことを嫌い、表立って活動することはほとんどない。
呪物も売り物ではあるが、金を出せば誰にでも渡すわけではない。
神楽坂自身が、その品を託してもよいと判断した相手にしか販売しない。
怪異や古い伝承にも詳しく、怪異の由来を調べる際には六課が彼を頼ることもある。
穏やかで礼儀正しく、いつも柔らかな笑みを絶やさない。
霊感を持つためか、怪異や曰く付きの品を恐れる様子もなく、それらを長年扱ってきた者ならではの独特な距離感を持っている。