「はい、始まりました!」
「何が?」
「『詩織がトウヤさんに聞いてみた』第4回です!」
「もう定番になってきたな」
「今回は読者の皆さんからいただいた……という体で質問です!」
「体なのかよ」
「気にしてはいけません」
「便利な言葉覚えたな」
「今回はこちらです」
詩織は紙を一枚取り出した。
「アーノルドさんたちの名前って、どうやって決めたんですか?」
「あー、それか」
「実は何か元ネタがあるんでしょうか?」
「ある」
「やっぱり!」
「じゃあ問題だ」
「(アーノルド)・グレイブス」
「ヴィクター・(シュワルツ)」
「(ネ)イト・(ガー)ナー」
「この三人だ」
「はい」
「括弧の中だけ繋げて読んでみろ」
「括弧?」
詩織は紙を見直す。
「アーノルド」
「シュワルツ」
「ネ……ガー……」
そこまで読んで数秒止まった。
「…………」
「気付いたか?」
「ええっ!?アーノルド・シュワルツネッガー!?」
「正解」
「全然気付きませんでした!」
「気付かれない程度に分けたからな」
「そんな遊び心だったんですか!?」
「うん」
「もっと深い意味があるのかと」
「ない」
「ないんですか」
「ちょっと面白いかなと思っただけだ」
「作者さんらしいですねぇ」
「何だその評価」
「ちなみに」
詩織は紙をめくる。
「最初からこの名前だったんですか?」
「いや違う」
「最初はディック、マーラ、マイサンだ」
「…………」
「どうした?」
「…………」
「詩織?」
「……うわ」
「詩織っ!意味を知っているのか!?」
「知りません!私は何も知りませんっ!……ですが、正直、今の方が何億倍もいいです」
「俺もそう思う」
「どうしてその三人になったんですか?」
「適当」
「適当だったんですか」
「最初は敵役としてしか考えてなかった」
「だから名前も深く考えてなかった」
「でも途中でキャラが固まってきた」
「そこで名前も変えたすると不思議なもので、キャラまで変わった」
「名前で?」
「ああ」
「アーノルドになってから隊長らしくなったヴィクターは副官らしくなった。ネイトは今みたいな立ち位置になった」
「へぇ……名前って案外引っ張られるんですね」
「結構あるぞ」
「だから名前だけ最後まで決まらない作品も珍しくない」
「そういえば」
詩織は思い出したように言った。
「本田さんのお名前にも元ネタがあるそうですね」
「ああ、本多勝家」
「……勝家?」
「戦国武将だ」
「そこから勝則になった」
「だから鬼神なんですね」
「最初から戦場で暴れ回るイメージだった」
「名前を決めた時点で?」
「大体決まってた」
「なるほど……」
「だから名前って結構重要なんだ」
「もし」
詩織は少し首を傾げる。
「ディックさん、マーラさん、マイサンさんのままだったら?」
「たぶん」
トウヤは即答した。
「今の話になってない」
「そこまでですか?」
「ああ」
「あの三人は途中で作り直してたと思う」
「アーノルドだからアーノルドになった。ヴィクターだからヴィクターになった。ネイトだからネイトになった」
「不思議ですねぇ」
「創作ってそんなもんだ」
「というわけで今回の結論です!」
詩織は紙を掲げる。
「名前はとても大事!思い付きでも付けられるけれど、キャラクターは案外その名前に引っ張られる!」
「そして!」
「アーノルドさんたちはアーノルド・シュワルツネッガーでした!」
「最後のまとめ方それでいいのか?」
「一番インパクトがあります!」
「間違ってはいないけどな」
「それでは皆さん!」
「真実はいつもひとつ!」
「だから何なんだよそれ」
「一度言ってみたかったセリフ第47位です!」
「前より順位下がってるじゃねえか」
「順位はその日の気分です!」
「適当だなぁ……」
「カクヨムの作品フォローと★評価、応援コメントもよろしくお願いします!」
「それは本当によろしく頼む」
「それではまた次回!」
「次回も未定だけどな」