表題の通り、「【百合】影を追って」完結です。
お読みいただいた方々には心よりお礼申し上げます。
今回は全12話と、拙作の中でも特に短い部類に入ります。でも、そのおかげでシンプルなストーリーになったと思っています。それでもまだ冗長な部分はあると思うのですが。
律は柚子の死を偶発的なものと確信し、柚子に捨てられたのではないこと、柚子の律への想いを知ります。律も柚子の想いを追跡するうちに、彼女への「言葉にできない想い」と、心の中にある余人には決して埋められない空洞を見つけました。それは律の生への決意を強くさせます。そしてその想いを綴ることで、名も知らぬ誰か背中を押し、それによって、律はその心に空いた穴に優しい灯がともるのを感じてお話は静かに終わります。
私は曇天や(適度な)雨が好きで、こんな天気の時の方がむしろ体調がいいくらいです。根が暗いのです。でもいずれは燦燦と陽が射す世界も書いてみたいとおもっています。
次回作についてですが、カタツムリの歩みのごとく進んでおります。一文書くごとに、時代考証をしなくてはいけないくらいで、遅々として進みません。年内には難しいかも知れません。
それと、調べれば調べるほど過酷な戦後の状況には唖然とします。冷戦構造によるアメリカの莫大な援助と言う僥倖があったにせよ、よくぞここから復興できたものだと驚いてしまします。
また人々の熱い上昇志向にも胸を打たれます。苛烈な戦地や銃後を経験した彼ら、彼女らだからこそ、爆発的なエネルギーで世の中を前へ前へと進めていけたのでしょう。それらのパワーが今の日本の礎を築いたのかと思うと感服と尊敬の念に堪えません。
次回作はところどころにその時期にあった実際の出来事を差し挟んでいくので、また一風変わった読み口になると思います。なのでやはりPVは伸びないでしょうね😅
ではまた次回作でお会いしましょう。
でも近況ノートは時々書くかもしれないですね。
それでは👋