・メーディアのテセウス殺害動機について
メーディアがテセウスを殺そうと思った理由については諸説あります。
メーディアはヘカテの巫女であり、予知能力があると言われていました。
ですので、テセウスに出会った瞬間に「この男は王位に就く」と直感的に知ったとも言われています。
「アテナイ王子のテセウスがいては自分の子供がアテナイ王になれないから殺害しようと思った」というような解釈もされていたりします。
メーディアとアイゲウス王の子供はメドスと言って、後にメディアを建国することになります。
しかし、メーディアはテセウスを一目にてすぐに「この男は危険だ」としてアイゲウス王に「テセウスを信用してはならない」と進言しています。
メーディアはどこでテセウスがアイゲウス王の息子ということを知ったのかが不明なままなのが問題なのですね。
また、この時期にメドスが生まれていたという記述も私には見つけられませんでした。
テセウスは「アイトラの息子が会いに来た。父アイゲウス王に取り次いで貰いたい」と言って面会を申し込んでいます。
なので、この時期にメーディアがメドスが既に生まれていた、もしくは身籠っていたならば「この男が本物であれば、自分の子供がアテナイを継ぐことができない」と考え、殺害を実行しようとしたというのが自然な流れな気がします。
実際にアポロドロスやプルタルコスは、テセウスがアテナイに来た時にはメドスは産まれていたとする説をとっています。
ですが、話として面白さに欠けるので「メーディアのクズ男センサーに引っかかったので殺そうとした」ということに解釈してみました。
・メーディアのその後
メーディアはテセウス毒殺失敗後にアテナイを去った後にテッサリアに行き、女神ティティスと美しさを競い敗れています。
そして、故郷コルキスへとメドスを連れて帰還します。
その後、コルキスで父を追放した伯父のペルセースを殺し、父アイエーテスを王座に戻します。メドスはコルキス周辺の国を征服して、メディア国を建国しました。
この話はペルセースを殺したのはメドスという話もあったりします。