さて、「猫型」というのだから、フォルムは猫の形をしているべきだ。
ところがどっこい、うちの「猫」は人間の姿をしている。
人間の姿で、なぜか頭からは猫耳が生えている。尻尾までついてやがる。
このふざけているとしか思えないデザインが、しかし合理的だという。
というのも人間社会に共存するロボットなのだから、人と同じ体を持っている方が何かと都合がいいのだという。
「おはよ! 今日の冬華ちゃんの寝癖、コッホ曲線みたいだね!」
「ドユコト……????」
だが最も奇異なのは、この<猫型ロボット>が<思考労働>に特化している点である。
どうして家庭用の<猫型ロボット>に高度な思考力を与えたのだろうか。
昔からそんなことだけが気がかりだった。