本作『半歩前のメルミと、ゆりえのがま口』を深く読み進めてくださる皆様へ。
平素よりこの物語を応援くださりありがとうございます。
本作の描写について、一部で「いじめ」等の文脈として誤解されている方が見受けられますが、本作にはそのような矮小なテーマは一切含まれておりません。
本作の根底にあるのは、私自身の愛犬との「看取り」の経験、そして終末期医療における過酷な現実です。
作中で描かれる不条理や、メルミの咆哮、ゆりえの葛藤は、すべて「死や病」という絶対的な暴力を前にした生命の尊厳を大アルカナの啓示と絡めて描いたものです。これを「学校のいじめ」や「傍観」といった個人的なトラウマに投影し、矮小化して解釈されることは、作品の意図から大きく外れております。
本作は、綺麗事では済まされない「生と死の現場」を現像しています。そのため、人生経験や社会経験が浅い方、あるいは剥き出しの現実と向き合った経験のない方にとっては、その比喩(メタファー)の重みを正しく咀嚼することは困難かもしれません。
本編では余韻と描写を大切にするため極力説明を排しておりますが、本作の真実――CTやMRIの結果、手術不能の宣告、高額な費用、そして副作用を承知で生を選び取った記録など――何故その現象に至ったかについては、私のnoteにて各回毎にすべて綴っております。
物語の「痛み」の正体を知り、共にこの螺旋を歩む覚悟のある方のみ、noteを併読していただければ幸いです。
それ以外の方は、どうぞご自身の知る範囲の「安らかな物語」へお戻りください。
