『亡国の侍 異世界転移譚』をお読みいただき、ありがとうございます。
本編を書き進めるうちに、主人公の伊庭八郎が通り過ぎた町にも、彼が来る前から続いていた暮らしがあり、去った後にも残っていく人生がある――そんな「八郎の知らない物語」を、きちんと形にしたくなりました。
そこで、本編の各話と一話ずつ連動する外伝短編集、
『侍の知らない世界で』
を始めることにしました。
本編の一話ごとに、その侍が知らなかった物語がある。
主役となるのは、兵士や職人、旅人、店を守る者など、この世界で日々を生きている人々です。
本編と同じ出来事を別の視点から語り直すのではなく、その少し前や少し後、あるいは八郎から離れた場所で起きていた物語を、一篇ごとに独立した短編として描きます。
短編だけでも読めるものにしながら、対応する本編を読んだ方には、見慣れた景色が少し違って見えるような作品を目指します。
本編とあわせて、この世界をもう少し覗いていただけましたら嬉しいです。