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勝手に、アニメ映画「心が叫びたがってるんだ」レビュー等(゜▽゜)

 今日は、綾部 響です(´・ω・`)

 さて、タイトル通り、昨夜地上波で放送されたアニメ映画、

「心が叫びたがってるんだ」

 の、レビュー等をしたいと思います。
(´ー`)

 ええ、あくまでも個人的な感想ですので、余り気にしないでください。
 それから、批判的な内容になるかもしれませんし、ファンの方には腹立たしい内容かもしれませんので、気分を害されたくない方は見ない方が良いでしょうwww


【総評】★★☆

【レビュー】
「タイトルが全ての真実! 誰しもが叫びたがっている想いを抱えている!」

【コメント】
 タイトル通り、老若男女、誰しもが本当は叫んででも言いたい事を抱えているのは真実です。言いたいけれど言えない……でも言いたい! そんな気持ちが、滲み出て来るタイトルだと思います。
 作中の主人公の少女も、ある事が切っ掛けで話す事が出来ない……話してはいけないと思い込んでいます。無理に話そうとすれば、体調を悪くするほどに……。
 しかし、ある事が切っ掛けで、少女は何とか、それでも徐々にですが、周囲の人達とコミュニケーションを取って行きます。少女の勇気が、少しずつ自分を、そして周りの環境も良好なものへと変えてゆきます。
 ですが、世の中は良い方向ばかりに転がると言う事も行かず……。
 少女は知らなくて良い気持ち、感情、想いを知ってしまいます。
 そしてそれを、全て「言葉」のせいにしてしまうのです。
 それでも、少女は気付きます。
 言葉で言わなくても分かる想いなど無いと言う事を。

 主人公に限らず、メインの登場人物4人全てに、「本当は言いたい事」があり、それらもテーマの一部となっているのでしょう。
 思春期の少年少女たちが抱える「想い」を、「叫び出したい心」として表現している作品でした。


 こんな感じでしょうか?
 かなり端折った説明となっていますが、グダグダと語るよりは見て頂いた方が良いと考えた挙句、上記の文章となりました。

 さて、この物語のキーワードは言わずもがな「言葉」、もしくは「会話」です。
 言葉は気持ちを現わす、比較的多くの人間が持ちうる、もっともポピュラーなコミュニケーションツールです。
 言葉はその字面だけではなく、ニュアンスや雰囲気も同時に伝えるので、同じ文言を文章として書き表す以上の事を伝えることが可能です。
 ですが、言葉は時に、武器にも凶器にすらなり得ます。
 言葉は人を傷つけ、言葉が人を追い落とし、言葉が国を虐げる……何てことも可能なのです。それ程に、言葉と言う物は人社会に溶け込み、無くてはならないものとなっています。
 
 さて、そこまで大掛かりな事を言わずとも、言葉が凶器だと言う事は、大多数の人が知っておられると思います。
 悪意ある一言は勿論、何気ない一言や考えのない一言であっても、人を傷つける事が可能なのです。
 この物語は、正しくその部分をクローズアップしており、少女の「トラウマ」として表現しています。

 しかし……まぁ……。
 2時間と言う時間が、どうにもネックですね。表現したい事の全てを内包できているとは、到底思えませんでした。
 実際、星も2つにしていますが、心情的には1つでも良い位です。それほど、駆け足過ぎたと言っても過言では無いでしょう。

 此処よりネタバレとなりますが、
 まず冒頭、父親が言い放つ台詞

「お前のおしゃべりのせいじゃないか」

 これは、偶然主人公の少女が、父親の浮気現場を目撃し、そうと知らない少女が母親に話した結果、両親が離婚。去ってゆく父親が、安否を気遣う少女に投げ掛けたセリフですが……。

「お前のせいだろ!」

 と突っ込んだ方が数知れずいたのかどうか定かではありません。
 が、響さんは突っ込みましたね。思いっきり。
 自業自得を他人の、しかもまだ年端も行かぬ娘のせいにする等、どれだけ情けない親なんだと小一時間(ry。
 
 少女が思いを寄せる少年Aは、別の少女Bに想いが行っています。クライマックスでそれに気付く訳ですが、

「俺……好きな人がいるんだ」

「知ってたよ……」

 ええ!? 「知ってたよ」じゃなくて、「昨日知った」だよね!? なんで前から気付いていた風な言い回しになってんの!? そんな少年Aと少女Bの気持ちに主人公の少女が気付いてたってシーン、殆どなかったよね!?
 多分描写的には、「昨日、その事を知った」って表現したかったのかもしれませんが、その場面を見た響さんは、その部分がどうにも腑に落ちませんでした。

 ラスト、主人公の少女に想いを寄せるもう一人の少年Cが告白に……。
 何となくそんな感じはしてたけど、この流れからすると玉砕だよね!?
 そう感じさせる急展開でした。
 いえ、恋はいつでも急展開でしょうから、それはそれで良いんですが、もう少し二人のエピソードを盛り込まないと……。
 作中でも急激に盛り上がる少年Cの気持ちに反して、主人公の少女は殆ど気に掛けてないって感じでしたよ? 折角4人で委員になってるんだから、その辺りも上手く表現しておかないと、何だか少年Cの独り相撲に思えて仕方がなかったwwwまぁ、そういうキャラではあったけれども。

 その他にも、少女と母親の確執、少年Aと少女Bの関係性とそれぞれの秘めた想い、少年Aの両親が離婚した事による少年Aの心の闇、4人の微妙な関係など、どうにも時間が足りないと思わせる部分がやたらと気になりました。

 さて、この作品を手掛けたのは「あの花の名前を僕たちはまだ知らない」のスタッフなんだそうですが、「あの花の~」を見て感動していた者とすると、どうにもハードルが高くなります。「あの花~」の原作は知りませんが、TV放送された分を見れば、結構な感動作でした。
 売り出し文句に「あの花の~のスタッフが~」なんて上がっていれば、そりゃー期待値も上がるってもんです。結果、辛口批評になるのは仕方ありませんね。
 作画は申し分ありません。ストーリーは……私が言うのも何ですが、一視聴者とすればまあまあ……。そしてラストは……うーん……。劇中のミュージカルで歌ってるシーンも、今一つでしたし……。
 総合的に見て星1.5か? 四捨五入で切り上げて星2って感じですかね。
 CM等では「あの感動の~」とかやたらとハードル上げるのは良いですし、それに釣られてみてしまうのも“やぶさか”ではありませんが……ねぇ……。
 正直に言って、最後まで見て「感動」は覚えなかった響さんでした。

4件のコメント

  • >綾部 響様

    ああー、やはりイマイチでしたか(笑)
    僕も概ね同意見です。観た後に、「……だからどうした?」的な。

    ヒロインが喋ることができなくなっちゃう、っていうのは、少年少女の『喋りたくても喋れない』ことの象徴として用いられているんでしょうが、
    あんまり現実味がないというか、ファンタジーで押し切りすぎたというか。機能不全を起こしていますね。

    ただ、個人的にはあの四人……を選んだ先生が良かったです(笑)
    藤原啓二さん、マジでいい声だ……(惚)

    最近ご病気だったのが復帰なさるとか。

    『待ちくたびれたぜッ!!』

    ……ってシュワちゃんじゃないですけれども(^^;
  • 岩井 喬様
    コメント、ありがとうございます!
    ヽ( ̄▽ ̄)ノ

    主人公の少女が、言葉を話すことに怯え、話さなくなった……ってのは、まだ理解できたんですけどねー……。それも、序盤早々に覆してましたしwww
    ( ̄▽ ̄;)
    ならいっそ、「基本無口な少女」で良いんじゃないかと……うわやめろなにをする(ry

    まぁ、少女の葛藤を象徴する存在として「卵男爵」が必要の様でしたし、そこはまぁ、良いとしてwww思春期には良くありがちですからねー……中二病的……おや? 誰か来たようだ……。

    藤原さん、復帰が楽しみですねwww
  • 小鳥遊ちどり様

    いえいえ、少し説明臭い文章ですみませんでした!
    (´_ゝ`)
    何だか揚げ足を取っただけの様にも思いますがwww
    それでも、響さんにも身につまされる思いもありましたよ。

    「独り善がり」が「自己満足」であっても、やっぱり見て下さる方がいる以上、自分が楽しんでいる向う側に、読者の目を気にしなければいけないなーって、改めて思わされました。
    (´ー`)

    そう言った事を気付かせて下さった、小鳥遊様の近況ノートにも感謝です!
    (゜▽゜)
  • 小鳥遊ちどり様

    ( *´艸`)
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