お久しぶりです、万木きるしゅです。
ありがたいことに、『千夜一夜と語りべのレシピ』が1000pv目前です!
前作に比べるとかなり早いペースであり、また現段階でもたくさんの応援やコメントをいただけています。エントリーしている『角川文庫キャラクター小説大賞』は結果待ち中ですが、少しでもいい結果がご報告できればいいなと思っています。
また、誤字報告フォームから一部の名称表記についてのご指摘をいただいております。ありがとうございます!
今すぐにでも本文に手を加えたいのですが、現在は小説大賞の選考期間中のため、編集ができない状態です。期間が過ぎ次第、必ず修正させていただきます!
……というか、専門家の方ですよね? こちらのメッセージが指摘してくださった方に届くかわかりませんが、ぜひ今後ともご指導いただけましたら幸いです。
最後に、今後の執筆予定についてお伝えさせていただきます。
現在、完全新作を執筆中! 仮タイトルは『アサシンは友を殺すか』。
中東のレオナルド・ダ・ヴィンチとも例えられる、ペルシアの詩人にして万能の天才ウマル・ハイヤームと、暗殺教団の長ハサン・サッバーフ。正反対の2人が、暦に関する奇妙な殺人事件に挑む【歴史×ミステリー】です。
2人は史実の人物ですが、今作は『2人が同じ学院に通った親友だった』という有名な伝承をベースにしています。
信じるものも歩んだ道もまったく異なる2人がかつて親友だったとしたら、ドラマティックなやりとりがあったのではないか――そんな想像が止まらず執筆開始となりました。
ハサン・サッバーフは幻想的な山の老人伝説と併せて語られることも多い宗教的カリスマですが、今作では「あらゆる学問に通づる頭脳明晰なインテリ」としての彼も強調して描くつもりです。
一方でウマル・ハイヤームは、学者・詩人として名を馳せていながら、イスラーム圏のペルシアにおいて異端の唯物主義者であり、神を信じていたかも不明な人物であったと言われています。
信仰と革命に生きたハサンとは真逆です。2人の対比と青春を上手く描けたらいいなと思います。
資料集めと読み込みに時間がかかるため完成はまだまだ先なのですが、事情があって『語りべのレシピ』の続編公開よりも、新作のプロト版序章の公開が先になると思います。
今後ともどうぞ応援よろしくお願いいたします!
では、このあたりで。
以下は新作のあらすじです↓ご興味ある方だけどうぞ。
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【アサシンは友を殺すか あらすじ】
時は1092年ペルシア。新暦の制定に携わった天文学者たちが、次々と殺された。
宰相ニザーム・アル=ムルクが直々に捜査を命じたのは、天才学者ウマル・ハイヤーム。
だが宰相ニザームは、すでに犯人を決め付けていた。
「犯人はハサン・サッバーフに違いない。その首でも持ってこい!」
……学者相手に無茶苦茶である。しかし、その名を聞いてハイヤームの脳裏には懐かしい顔がよぎった。
鷲のように鋭い灰色の目をした、美しく、賢い人。ニーシャプールでの学生時代、若きハイヤームが語る青臭い思想に耳を傾けてくれ、高名な学者も顔負けの指摘をいれた彼。親友と呼べるほどなんでも語り合ったのに、記憶の中の17歳のハサン・サッバーフは未だ幽玄の謎に包まれていた。
今やハサンは、北部の山岳地帯をはじめとして次々にペルシアをイスマーイール派に染め上げ、実質的な領域国家まで創り上げている危険な反逆者。
ニザームがとっくに逮捕命令を出しているが、已然として捕まらぬどころか、勢力を増していくばかり。ニザームの頭痛の種であった。
ニザームは、ハイヤームとハサンがかつて親友であったことをよく知っていた。そのため、ハイヤームにまで嫌疑をかけているのである。
事件の調査はしたものの、解決には至れないハイヤーム。
事件を解けなければ処刑。旧友を訪ねれば殺されるかもしれない。
「……どうせ死ぬなら、最後に旧友の顔でも拝んでやるか」
狂ったほどの達観から、なんと単身で旧友を訪ねることを即断する。
目指すはアルボルズ山脈の峰に聳える、アラムート城砦――後の『暗殺教団』の本拠である。
やっとの思いでアラムートにたどり着き、ハサンと再会を果たしたハイヤーム。
ハサンはより鋭利な空気を纏ってはいるが、変わらず若々しかった。
ハイヤームが事情を打ち明けると、ハサンは『暦連続殺人事件』への関与を否定した。
さらに、意外な言葉を告げる。
「この事件は、かつて学院で起きた連続殺人事件とよく似ている」
――それは2人の学生時代に起きた、『神罰』に見立てて人が殺されていった連続殺人事件。
2人の天才的頭脳をもってしても犯人特定には至らなかった謎である。
ハサンは不思議な蝋燭に火を灯す。
「おまえは頭が良い、ハイヤーム。おまえが事前調査をした上でなお私を頼ると言うならば、もう必要な調査はすべて終えているはずだ。事件の答えも、すでにおまえの中にある。ただ、それに気づかずにいるだけだ。――おまえの頭の中にある真実。私が、それを引き出してやる」
蝋燭の煙が充満し、視界が白くなる。
「思い出せ。立ち戻れ。私たちが十代であった頃。ニーシャプールの学院での日々――」
その蝋燭が麻薬であると気づいたときには、ハイヤームの意識は朦朧として……。
……目を開けると、そこは若き日の学院。
隣には、17歳のハサンがいた。
2人はハイヤームの記憶の中の過去の世界と現在の世界を行き来しながら、真相を追う。
そして青春の日々の中に隠された、決して暴いてはならない秘密に気付いてしまい――。
犯人は親友か? 友情は本物か?
歴史上もっとも異端な知性を持つ2人が挑む、過去と現在を貫く物語。
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あらすじまで読んでくださった方、ありがとうございます。
プロト版の序章はいずれ! では!