いつも『北辰の国へ』をお読みいただき、ありがとうございます。
本日より、外伝シリーズの第9弾となる『外伝Ⅸ~北へつなぐ鉄路~』の公開を開始いたしました。
本作は、2035年——破局噴火の9前、北海道への大規模な事前移住(北辰計画)が始まったばかりの時代を舞台に、鹿児島から釧路まで約2,600kmを一本の鉄路で繋いだ人々の記録です。
■ あらすじ・見どころ
一億人が移動するという大事業の中で、最大の課題となったのは「自力での移動や乗り換えが困難な要介護者・医療ケアが必要な人々」の輸送でした。
効率や速度を競うのではなく、点滴の液面すら揺らさない丁寧な走りで、乗り換えなしで北の大地へ送り届ける——。
退役した24系寝台客車(ブルートレイン)を改造し、「移動病院列車」として再生させた人々、そしてその列車に命と家族を託した人々の静かなドラマが描かれます。
・鹿児島から釧路まで、途中で一度も乗り換えない2,600kmの直通ルート
・「動く町」と呼ばれた列車のなかで交わされる、家族の記憶と温かな手触り
・鉄道事業者、医療従事者、行政官など、現場で静かに役割を果たした名もなき人々の覚悟
本編第33章や第48章で触れられた「8年間にわたる事前移住の歳月」の裏側で、このような命のバトンがどのように繋がれていたのか。その一端を感じていただけるエピソードとなっています。
本編や他の外伝とあわせて、ぜひお楽しみいただければ幸いです。
皆様のご感想も心よりお待ちしております!