名探偵になりたいと思ったことは、少なくとも推理ものを読んだことがある人なら誰しもあることでしょう。私も推理小説(モドキ)を書いていますが、中々納得いく推理を描き上げるのは難しい。推理小説の探偵がすごい!と思えるのは、作者自身の頭脳がいいという点ももちろんある(というかほぼ前提)のですが、実は推理のヒントや場面の出し方がうまいから、という点が大きいらしいです。つまり、読者に絶妙に気づかせずに伏線をはり、最後に探偵が細かく回収していけば、それはもう名探偵の出来上がり!というわけです。
個人的に、それが実にうまいと思う作家さんがいます。それは「はやみねかおる」さんです。講談社から出ている「怪盗クイーンシリーズ」や「名探偵 夢水清志郎シリーズ」ならご存知の方も多いのではないでしょうか?ジュブナイルミステリーと言えば彼、と言っても過言ではないと個人的には思うくらい好きな作家さんです。
彼のすごい点はまさに上にあげた点にあります。最後まで読めば、ちゃんと読者が推理できるようになってたの!?となるのです。そう。しっかりとヒントや伏線がある。
探偵の推理パートでいきなり後出しで証拠を出されて「(´・ω・`)エッ?」となった経験はないでしょうか。その一方で、はやみねさんの作品の多くは、確認するとちゃんと既出の証拠だったという経験が多い。
別に講談社の回し者でも、はやみねかおるさんの回し者でもありませんが、推理小説を書きたいと思っている方は、彼の作品を一つだけでも手元に置いておくのをお勧めしたいですね。普通に面白いので単純に楽しめますし。ただし、本格的なミステリーではあるのですが、文体自体は重厚なものではなくライトノベルのような軽いものなので、文豪並みの重い文章を読みたい方にはお勧めしませんが。