お疲れ様です。春景梢です。貴重な時間を使って『幼馴染から離れられない』の第一章、第二章を読んでくださったすべての人に感謝します。楽しんでくれたら幸いです。
全部で十万字近くあるうえ、一般的なウェブ小説よりまどろっこしい文体で書かれた本作を読むのには骨が折れたことだろうと推察します。本当に申し訳ない。でもこんなのしか私は書けないのでご容赦願いたい。
あとタグの『甘々』がすごい嘘っぽい物語になってしまって申し訳ないです。甘々だったら、主人公はキレて幼馴染を海に突き飛ばしたりしないですよね……。
本作は去年の八月に突如私の頭に飛来した『幼馴染百合を書いてみたい!』という思いつきから始まりました。そして様々な幼馴染百合を書いて試行錯誤する中で当初の思いつきは『幼馴染設定をフルに活かした百合を書くことは可能なのか?そもそも幼馴染とは何か?幼馴染という設定を導入するメリットは?幼馴染である必要性は?』という疑問に変わり、そのアンサーとして『幼馴染から離れらない』が生まれました。
自分の思考の果てに誕生した経緯を持っているけれど、最近の百合漫画・百合小説を研究して自分なりに解釈したり批評したりといった作業も並行して行っていたので、独りよがりな小説にはなっていないと思います。好きな洋楽を出したり絵画を登場させたりしたけれど。
幼馴染百合というのは中々に面倒な題材です。仲良し幼馴染だったら恋人になるカタルシスが薄い。小さい頃一緒に過ごしていて最近再会した系の幼馴染だったら幼馴染設定の必要性が薄い。仲が悪い幼馴染だったらそもそも恋人になりたがる動機が生まれない。幼馴染百合は簡単に見せかけてこのような罠がいたるところに仕掛けられています。
私は去年の8月から11月までの3か月間、ずっとそのような罠に引っ掛かっていました。どんな設定、関係性、キャラクターを考えても幼馴染という設定が持つポテンシャルを百パーセント活かしているものが書けませんでした。
そんな罠の中でもがいていたある日の深夜にふと『砂漠のオアシスみたいに愛してる』という言葉を思いつきました。そしてその告白の返事として『君は砂漠の蜃気楼に似ている』という言葉も同時に思いつきました。
深夜テンションで偶然生み出されたこの二つの言葉こそが本作の根源です。この二つ言葉を軸にキャラクター、ストーリー、設定などを考えました。告白の台詞が第二章の始まりである第6話、告白の返事の台詞が第二章の終わりである第30話に出てくるのは最初期からあった構想でした。あの日思い描いた形になってとても感慨深いです。
本作は他にもヘアピンの話だったり、膝枕の話だったり、奈央の髪型の話だったり、制服の色が赤い理由だったり、各キャラクターのイメージの話だったりで無限に語れるのですが、際限がないのでここまでにしておきます。
物語全体の総括としては、個人的な趣味(洋楽、絵画、無神論的実存主義、ほんの少しの象徴主義など)を入れつつ、まとまりのあるものになったのではないかと思います。
幼馴染以外に重要なキャラが三人も出てくるのにストーリーがとっ散らかって崩壊しなかったのは、間違いなく春瑠のキャラの強さのおかげです。ありがとうヤンデレメンヘラカリスマティック美少女幼馴染。属性多すぎ。
最後に『幼馴染から離れられない』作中に出てくる、あるいは各話のタイトルの元になった洋楽を紹介して終わります。全部有名なので意外性は無いかもしれないけれど……。一部を除いて基本的に2010年代の曲です。良い曲ばかりなのでぜひサブスクなどで聴いてみてください。
『Ed Sheeran-Shape of You』『Shawn Mendes-Treat You Better』『Taylor Swift-You Belong With Me』『Rise Against-The Violence』『The Kid LAROI,Justin Bieber-STAY』『Ed Sheeran-Shivers』『OneRepublic-Love Runs Out』『OneRepublic-Wherever I Go』『Billy Talent-Afraid Of Heights』
以上、第一章・第二章の後書きでした。
第三章では奈央と春瑠の関係性は新たなフェーズを迎え、『愉快な仲間たち』も引き続き大暴れする予定です。更新はかなり先になります。本作は百合小説コンテストに応募しているのですが、あれの文字数制限が十万字でこれ以上更新したらレギュレーション違反になってしまうのです。第一章・第二章を読み返して伏線、謎を見つけながら、のんびり待っていてください(本作は再読に耐える強度を持っていると思っている)。
そして良ければいいね、星、コメントをしてもらえると嬉しいです。飛び跳ねます。踊ります。
以上、春景梢でした。
p.s.この文章を最後まで読んでいる物好きなあなたへ。好きなキャラ、好きなシーンを教えてください。今後の参考にします。
私はキャラだと星野春瑠が一番好きで、シーンだと第30話の「悪い人だね、その人は」「でも好きなんだ。その人のこと」という会話が一番のお気に入りです。
あと江の島デートでポニテにしてきた春瑠のうなじを見て興奮している奈央も好き。奈央は春瑠に対してツンツンした態度を取ること多いけど、割と性的な目で見てるんだよね。