1. (起)
【……数分前。キヨシは至近距離からヴァレットに撃たれて死亡した……はずだった。】
銀次 「……おい!起きやがれ!いつまでも寝てんじゃねーぞ!」
【暗闇の中、キヨシの脳内に呼びかけるその声が、停止した彼の思考を再び機能させた。】
キヨシ 「……誰だ?……どこにいる!……はっ!……俺は確か、ヴァレットに撃たれて……」
銀次 「……銀次だ……お前の中だよ。俺が生き返らせてやった……」
2. (承)
キヨシ 「俺の中……生き返らせた……だと!?何者だ……どうやって……」
銀次 「どうでもいい。お前らよりずっと前からここにいる、言わば住人ってことだけは教えてやるぜ。そんなことより俺と契約しねぇか?……あれを見ろ」
【銀次はキヨシに、彼が死んでいた間に起きた「現実」を見せつける。仲間たちの死。香織の心臓を貫くバトラーの銃弾……だが香織は死なない!】
香織「ああぁぁぁあああああああぁぁぁああーーーっっ!!!!」
キヨシ「お嬢様ーー!!」
ヴァレット「化け物め……!」
『――ッバァン!バァン!バァン!』
3. (転)
銀次 「あ〜あ、死んじまったな。……キヨシ、お前のせいだぜ?とっとと俺と契約すりゃあ、あのガキだけでも助けれたかしれねーのによ….」
キヨシ 「……さっきからうるさいぞ……お前!」
銀次 「……なんだと……?」
キヨシ 「アイツらをぶち殺すだけの力をくれりゃあ、契約だってなんだってしてやる!……お前、どうせ悪魔なんだろ!」
銀次 「……ああ、そうだ。悪魔だよ……」
4.(結)
【静寂の中、バトラーが立ち去ろうとする。】
バトラー 「ハァハァ……まったく……ビビらせやがって……」
【その時!泥まみれの『死体キヨシ』が動いた。】
キヨシ 「……おい?……この、外道が……」
【全弾撃ち尽くし、ただの鉄屑と化したピストルを握りしめたまま、バトラーは腰を抜かした。その足首を、泥にまみれたキヨシの手が、骨が軋むほどの力で掴む。】
バトラー 「ーーひっ!!」
キヨシ 「……まだ、終わってねぇよ」
第42話、いかがでしたか?
📌【満を持して、ついに本編ラスボス『銀次』の登場!】
仲間を失い、己の無力を突きつけられたキヨシ。
さらにーー突如として現れた『銀次』と名乗る悪魔の突き出した『契約』とは!?
香織の絶叫が止んだ時、キヨシの『人間』としての時間も終わりを告げる。彼が選んだのは、魂を売ってでも手に入れたい「外道への報復」だった。
『鉄』を握りしめ、腰を抜かしたバトラーに見えるのは勝利の余韻ではなく、地獄の底から見上げるキヨシの瞳。
次回、人智を超えた『悪魔』の力が炸裂です!
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