魚交

裏社会から退き、カフェを営む「私」。宗教に家庭を壊された青年から相談を持ちかけられ、昔の血が再び騒ぎ出す。不器用に、それでも熱く、青年の人生に活路を見出してやろうと闘う一人の中年…

若者と老人。二人の人生の奇妙な交錯が、クリーナー草壁を悩ませる。クリーナーとしての矜持と、人間という生き物の脆さの狭間で、彼が取る行動とは？約2000字の超短編。

死体処理を依頼されたクリーナー草壁。ところが、現場に死体は見当たらない。謎のクスリの包装紙を見つけ、独自に消えた死体の行方を追うが・・・。