ニューアーティは手元へ視線を落とした。
そして。
何かのスイッチを押した。
ぽちっ。
『かしこまりました』
アージスの声。
『レッグフォーメーションを起動します』
「……レッグ?」
公用車の車高が。
にょきっ、と上がった。
「え?」
先生の目線が、一気に高くなる。
タイヤを支えていた機構が、長く伸びていった。
一本。
二本。
三本。
四本。
四つのタイヤが、それぞれ長い脚の先へ移動していく。
「え、ちょ?!」
前方の生徒たちも、武器を下ろした。
「……は?」
「なにあれ」
「車って脚、生えるの?」
四本の長足で立ち上がった公用車。
地面が一気に遠ざかる。
『前方障害物を確認しました』
脚部がゆっくりと沈み込み、飛び跳ねた。