強くなるだけの話を書くつもりだったのに、いつの間にか街を作っていました
『魔物をシール化してステータスに組み込んだらとんでもない数字になってた件』を書き始めた頃。
考えていたのは、もっと単純な話でした。
魔物をシールにする。
その能力を自分のステータスに加える。
どんどん強くなる。
そして、とんでもない数字になっていく。
タイトル通りの話です。
もちろん、今でもそこは大事にしています。
新しい魔物を手に入れて、能力が増えて、数字が跳ね上がる。
「次は何ができるようになるんだろう」
という楽しさは、この作品の芯の一つです。
でも、書いているうちに少しずつ変わってきました。
強い魔物がいるなら、戦わせるだけでなく荷物を運べる。
力のある魔物なら、建物も作れる。
空を飛べるなら、人や物を遠くまで運べる。
特殊な能力があるなら、畑や工房にも使えるかもしれない。
そう考えていくと、
「この力があれば、もっと人が暮らしやすくなるんじゃないか」
という方向へ物語が広がっていきました。
そして気づけば、
魔物を倒して強くなる話だったはずなのに、
人が集まり、
仕事が生まれ、
物が動き、
街ができ、
国のことまで考える話になっています。
最近は、敵をどう倒すかと同じくらい、
「この人にはどんな仕事が合うだろう」
「この街には次に何が必要だろう」
と考えている時間が長いです。
たぶん自分がこの作品で書きたいのは、
ただ最強になることだけではなく、
手に入れた力で、
仲間や人たちが安心して暮らせる場所を少しずつ作っていくことなんだと思います。
もちろん、これからもステータスはとんでもない数字になっていきます。
でも、その数字で何をするのか。
そこも一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです。
『魔物をシール化してステータスに組み込んだらとんでもない数字になってた件』