〜目の奥にはどんな思いが?〜
「もう知らない!」
そう言うと彼女は私に背を向けて走り去る。空は日で焼けている。
訳を説明しようとする訳でもなく、走り去る背中をただただ見つめていた。
私は「仕方が無い」と思った───
一体どこからそんな根拠が?...そう思いたくなるくらいだ。
「仕方が無い」のでは無く「仕方の無い事にして悪いのは状況で自分では無い事にしたい」だけだ。自分の招いた事なのにな。
その夜は「どうしてあんな事を....でも仕方が無い....でもやっぱり....しかし仕方なかった....」
こんな事を一晩中頭の中でループさせていた。
──あくまで自分は悪くない事にして。
没理由:興が冷めた