↓ 各話一覧
https://kakuyomu.jp/works/16817330667919623070↓ 98 無才の冒険者 その98
https://kakuyomu.jp/works/16817330667919623070/episodes/16818093081063157075現在、2024-07-28(日) 15:13です。
2024-07-28(日)の23:00に第98話を予約投稿しています。あ、23時に公開時刻を変更しました…事後ですが報告します。
どうにも町ぐるみで新参者を食い物にするような気がしたので、ギルドで狩って来た獲物を売り捌き…ラハクたちは必要な物を買い足してヴォイドを出たのだった…
日も落ちようとしている頃合い。ラハクたちは次の町へと急いでいた。襲って来るのが魔物でも野盗でも負けるつもりは無いが(主にフォス・レイ・アマリたちが対処するのだが(苦笑))…
「ちょっと眠い」
「我慢して…流石にお守りしながら戦闘は避けたい」
と、フォスに手を引かれたラハクが目をしょぼつかせながら歩いていた(苦笑) 尚、レイは後ろを。アマリは上空を。フォスはそれ以外の方角を索敵しながらなので丁度眠そうなラハクの足に合わせて歩いているのだが…
「前方1kmでウルフ系の魔物が待ち伏せ。レイ…任せた」
フォスの索敵結果を聞いていたレイとアマリだが、フォス直々の任務に嬉々として動く…次の瞬間にはウルフたちの前にレイが現れ、瞬きの間に殲滅。戻っていた…
「おつ」
「ども」
流石の下級であっても女神の分体である。特に素材を採る必要も無いのならば、こうしてあっという間に存在を消し去ることに苦労しないのだ。逆に素材を採ろうと体を残すようにすると、手加減しなければならないので却って苦労するという…(苦笑)
こうして逆の意味で手抜きをしつつ…次の町の間。一般的に野営をする広場に辿り着いた一行は、水だけを汲んで補給を済ませ、離れた位置へと移動する。
「ふむ…この辺で良かろう」
「了解」
ぽむっ…
崖の岩肌に穴が空く。正確には書いたような黒い縦長の半円が描かれたような…
「これは?」
ラハクが問うと、
「…洞窟の入口」
とだけ答えたフォスが入っていく。見ていると、穴に入るというよりは、とぷん…と黒い水の中に入ったような…
「ラハク、早く入る」
「あ、うん…」
背中を押されながらラハク、ラハクを押すレイ、そしてアマリが入っていく。最後にアマリが入った後…黒い入口は、縮小してペン先程度の大きさに縮まっていた。
ってことで、…今日はこの辺で!