↓ 各話一覧
https://kakuyomu.jp/works/16817330667919623070↓ 32 無才の冒険者 その32
https://kakuyomu.jp/works/16817330667919623070/episodes/16817330669620621998現在、2024-01-18(木) 13:57です。
2024-01-19(金)の00:00に第32話を予約投稿しています。
これ以降は不明ですが取り敢えずまだストックがあるので公開予約しました(何のこっちゃい)←何とか1話/日のペースで追加中…
フォスは冒険者ギルドの資格を取得する為にギルドに来ていたのだが…何故か室内ではなく、練習場に案内されていた。
(使用人…いえ、家政婦としての試験ならば筆記試験と相場が決まっている筈。では何故…若しかして、戦闘メイドとしての試験でしょうか?)
「お前が次の登録希望者か?」
年老いた…とまではいかないが、所謂中年に両足突っ込んだ、だが贅肉ではなく筋肉の鎧に包まれた中年が立っていた。一応、聞いておいた方がいいだろうか…
「……はい。試験とお聞きしましたが」
「無手か。余程腕に自信があるらしいな?」
試験内容を訊き出そうと口を開いたが、どうやら訊いても答える気がしないらしい。筆記試験に来たのならば無手なのは当然なのだけれど…何処の世界に筆記試験に武具を持ち込むアホがいるのだろう?
「舐めてるのか?……いいからとっとと来い!」
そういうと、中年親父は武器を構えて突っ込んで来た…はっきりいってトロくさい。いえ「人間」であれば、そこそこ速いのでしょうけど…
「ハァ……」
私は此処まで走って来るのも待つのもアホらしいと、その場から姿を消す程の速度で駆け、交差する瞬間に首トンして気絶させる…まさか、試験で人死にを出すのは避けた方がいいだろう…との判断だ。ラハクさまの経歴に汚点を残すことになるだろうし、試験に合格しないとも限らないからだ。あぁ、このままだと危ないから大剣も弾いておいた方がいいかしら?
す……かんっ!
「ぐわぁっ!?」
ひゅんひゅんひゅん……がららぁーーんっ!
「あ、つい……。大丈夫ですか?」
すたっ
丁度中年親父が立ってた辺りより奥で姿を現す。動きを止めただけだけど。と同時に、審判?……判定の人かしら?……まぁどちらでもいいけど、ジャッジ要員が現れる。
(これで試験がやり直しとか試験に落ちたりしたら嫌ですねぇ…)
おっとり刀で駆け付けるジャッジ要員を見詰めながら、情けなくぶっ倒れている試験官…ではなく、うっかり力を入れ過ぎて剣身にヒビが入っている様子を見て、そっとそっぽを向くフォスであった…
※省略された試験官とフォスの戦闘描写を書いてみました!…ミタイナ?(苦笑)
ってことで、…今日はこの辺で!