• 異世界ファンタジー

ハーレムに至る過程について

本来はコメントを個別に返していますが
今回は色々なご意見がありまして重複になる部分がありますので
こちらで見解を出させて頂きます。

まずこの作品の制作スタンスですが、大きなポイントを作ってそこからキャラを動かして、次のポイントに向かわせます。

その動いた先からまた先に進む。
ストーリーラインありきではなかったりします。
舞台を用意して、キャラをおいて動かす。
それを書き起こす。
一種のザ・シムズで起こる光景を書いているわけです。

キャラを動かしていると、かなりの割合で予定と違うポイントに進みましたがそちらを正としました。

予定の方向に無理に矯正しようとするとどうなるか。
本来のそのキャラがしない言動を唐突にしてしたり、不可思議な現象がなんの脈絡も無く発生したりするのです。

作者個人としてはその手の話を書いても面白くありません。
過程が気になるタイプなのです。

ですので、キャラクターたちの言動の結果と正として物語が進んでいきます。
経過の積み上げ型ストーリーです。

その中で主人公はハーレムを拒絶して進んでいきました。
そして拒絶するにしても、一定の期間まで拒めば良いと考えています。
予定の時期を迎えると死ぬ想定でしたので、
それで解決すると思っていたのです。
その想定は、仮に生き残ったら…という判断が混じるほど甘いものではありません。
その判断が混じるといろいろな部分に手抜きが発生します。
あとで自分やるから良いだろうと。
だからその可能性は0で動きます。

それで女性の問題が解決すると分かっていて
殊更はねつけることは主人公の性格からしません。
生還すると知っていたら、当然遠ざけたでしょう。


ここで主人公の予定外の現象が発生します。
まさかの生還です。

主人公が昏睡状態でも他のキャラたちは動きます。
その間、ポーズが掛かったように止まるのか。
いつものルーチンを淡々とこなすのか。

そうではないキャラたちも出てきます。
主目的があってそのために動きます。

そして世界は封建制度。
血筋が重視される世界です。
子供が生まれなければ、産める人を探すなんて当たり前の世界です。
周囲もそのように動くでしょう。
また、他種族混成の領地です。
当然1種族だけでは…ともなりがちです。
外堀からして元々危ういのです。

主人公もこのことを理解していたが、時間制限まで逃げればOKと考えました。
そして時間制限までは逃げられました。


キャラが動いた結果、当初の予定にはなかった状態に踏み込み始めました。
今までで一番大きな予定外ポイントです。
ここで作者は判断を迫られます。

1.強引に当初のポイントに移動させて、初志貫徹させるか。
2.無理矢理トラブルを連発させてうやむやでごまかすか。
3.キャラの動いた結果を正とするか。

3をとった訳です。
何故なら今までそうしてきたからです。


当然、裏切られたと思う読者の方もいらっしゃるでしょう。
その点については作者の力量不足なので深くお詫びいたします。

初志貫徹できるようなキャラと環境を置かなかったわけですから。

長くなりましたが、大きな変更点だと認識していますので見解をまとめさせて頂きました。

4件のコメント

  • 状況だけ見ればハーレム(一夫多妻)ですが、主人公が嬉々として妻・側室を侍らすのではなく、自分の倫理観と照らし合わせ、葛藤しながら判断しているところに好感が持てます。(まあ『出会って5秒で○○』のオビが付くような艶系Vの様なハーレム物もいいのですが)
    『キャラの動いた結果を正とするか。』。全然オッケーじゃないですか! 作者さんが無理やり行動を捻じ曲げるより、より生き生きと軌跡を残してくれるでしょう。
  • 封建制度の世界観で社会創設・政治物語なら側室なんてあたりまえ、政治を考えたらいない方が不自然で無理があると思うんですけどね。
    正直不信に思っていたアルフレードの軽さも380話でスッキリした以上、側室を否定する立場から迎え入れることに合意した経緯に関して、自然な流れで納得いかない点はありません。

    離れる人はいるかもしれませんが、何やったって何言ったって離れる時は離れていくもんですし、作者さんが描きたい物語を貫くのが一番いいと思いますよ。
  • 方面は違いますが、漱石も昔同様のことを言ってました。物語のために人物を描くのでは嘘になると。提示された環境で人物がどう動くかをシミュレーションして、あるがままを書くのが自分の小説だと。私はシム系小説大好きなので、是非外野に左右されず、マイペースで進めていただきたいです。

    それにしても、ハーレムにだけ妙に読者反応が強いので笑いました。好むにせよ嫌うにせよ、結局そこしかみていないのなら、それこそなろう主人公の同類でしかないと思うのですけどね。

    別に誤った知識をドヤ顔で解説したりしたわけではないので、批判される謂れも釈明する必要もないと思いますよ。それどころか、そういうイタい間違いに対しての正しい指摘を荒らし扱いして消すような作者の方が多い業界なんですから。
  • トラブルの連続で有耶無耶にしたり、あるいは主人公に初志貫徹させて結果他の登場人物達に妥協させるよりはいいと思います。
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