『氷血の皇帝は俺の料理を手放せない』
主要登場人物紹介
※第138話までの内容を含みます。
【タクミと皇城の人々】
■タクミ
固有スキル『調理』を授かり、故郷を追放された少年。今は皇城の料理人として、相手の体調や好みに合わせた料理を作っている。自分のことは後回しにしがち。シィルヴィアともう一度食卓を囲むため、仲間とともに救命の手がかりを探している。
■シィルヴィア
ヴァルハイト帝国を治める「氷血の皇帝」。冷静で言葉は少ないが、タクミのことになると、隠しきれない想いが行動に表れる。幼い日に彼の料理に救われ、その出会いを十年間大切にしてきた。現在は、自らの力で死の直前の状態を固定している。
■リディ
シィルヴィアに仕える護衛。冷静で現実的な判断をする、頼れる存在。皇帝と料理人のやり取りに鋭いひと言を挟むことも。今はタクミたちの旅に同行し、危険な場所でも一行を支えている。
■ミア
森で空腹に倒れていたところを、タクミに助けられた少女。彼を慕い、皇城で少しずつ安心できる暮らしを取り戻してきた。母から受け継いだ匙や子守歌には、過去を知る手がかりが残されている。旅先のタクミへ、自分も食べていることを手紙で伝えている。
■オルガ
帝国最高賢者で、魔術と魔力の研究を担う男性研究者。シィルヴィアを幼少期から知り、タクミの『調理』にも関心を寄せる。未知のものを前にすると研究へ没頭しがちだが、今は旅に同行し、集めた知識を救命の手順へつなげている。
■ガレス
皇城厨房の料理長。衛生にも段取りにも厳しく、タクミへ料理人としての仕事を教えてきた師。気遣いを言葉にするのは苦手だが、食事を抜いて働くことは見過ごさない。タクミの帰りを、いつもの厨房で待っている。
■ルッツ
皇城厨房で働く、タクミの年上の同僚。タクミの腕に焦りを感じることもあったが、共に働く中で、自分にできる仕事を積み重ねてきた。皇城の日々の食事を支える料理人の一人。
【各地で出会った協力者たち】
■エリアーヌ
アルディア王国の第一王女。王女として周囲の期待に応え続けてきたが、タクミたちとの出会いを通じ、自分の体調や望みを言葉にし始めた。現在は王国の古い記録を取り寄せるなど、離れた場所から調査を支えている。
■セレスティア
強い治癒の力を持つ聖女。人を救おうとするあまり、自分の食事や休息を後回しにしてきた。タクミたちとの出会いを経て、周囲へ仕事を任せることも学んでいる。シィルヴィアの救命に向け、治癒の面から協力している。
■ユリウス
聖光教団の内部から改革を進める聖職者。信仰や施療院を守りながら、制度の問題を変えようとしている。教団に残る記録を調べ、タクミたちへ情報を届ける協力者。
■エスペル
異世界から召喚された勇者。人懐こく冗談も言うが、周囲の期待に応えようとして無理を抱えてきた。タクミとは、弱音や故郷の料理の話もできる友人。元の世界へ帰る方法を探しながら、シィルヴィアを救うための調査にも力を貸している。
■イリス
エスペルの召喚を担当した術師。召喚術や、異なる世界をつなぐ術式に詳しい。召喚した側の責任に向き合い、エスペルの帰還研究と、シィルヴィアの救命につながる実験を進めている。
■ノエル
勇者隊の治癒師。相手の肩書きより体調を優先し、必要なら勇者にも休止を求める。小さな異変を見逃さず、実験でも危険を感じた時に止める役を担っている。
■シラス
魔導国家ガルヴァリアの研究者で、オルガの旧知。固定や解除について深い知識を持つ。森に保存された記録を通じ、過去の研究と、その研究を進めることへの警告をタクミたちへ伝える。
■リエナ
エルフの森で、記憶樹と古い記録を守る女性。穏やかで慎重。記録に残されたことと、今を生きる本人の気持ちを大切に扱う。森の分館でタクミたちの調査を助け、食卓も共にする。
■トウマ
勇者召喚遺跡を管理する魂術の研究者。過去の帰還実験で傷を負い、希望だけで危険な試みを進めることを厳しく戒める。エスペルの帰還と、シィルヴィアを傷つけずに接続を切り離す方法を調べている。