さっきの近況ノート読みました? 読んだ? よし。じゃあこっちは設定系のディープな話します。コミカライズ出るし、一回総括して一森なりに色々まとめたりしとこうかなって奴です。
なので、一森作品ヘビーユーザー向けのノートになります。ついてこられる奴だけついてくるんじゃ。
……よし、もう残ってるのは歴戦の連中だけだな? じゃあやってくぜ!
まず、大前提。シルヴァシェオールの魔法体系について
ノロマを始めとしたシルヴァシェオールという異世界には
・五大魔法+α
・魔術全般
・その他の魔
がある。基本的に人間が使うのは五大魔法。地下世界こど地獄の住人、魔人が使うのが魔術全般。他の変な人(人外)たちが使うのが魔、という分類になってます。
魔法はその名の通り「魔についての法」。魔=神の奇跡の類似品という意味があり、魔法は「奇跡の類似品だけど、神の定めた法に準じた正規品」という感じ。
一方魔術は、「魔を用いた術」。法の認可の降りてない非正規品。純正品じゃないからサポートもないし神に見つかったら天罰が下るけど、魔法じゃできないメチャクチャが出来る
「魔」は法でも術でもないもの。神の奇跡に似ているが、神を由来としない、奇跡に似たあらゆるすべてを指す。
ここまでが大まかな分類です。
次は色んな魔法の概要について
五大魔法
五感に根差した魔法。
視覚:ルーン魔法=文字魔法
聴覚:ドルイド=詠唱魔法
嗅覚:錬金術
味覚:召喚魔法
触覚:変身魔法
という分担がなされている。
各魔法を使う主人公だと
ルーン:ゴミカス伯爵:ゴットきゅん
ドルイド:×
錬金術:×
召喚魔法:もふ愛で:ディアル
変身魔法:ノロマ魔法:ウェイド、夢魔法:ナイト
変身魔法打率高いのはアレだね。使いやすいからだね仕方ないね
ちなみに時計仕掛けのクロック君はどれでもないです。一体何だろうなー(すっとぼけ)
以下雑感。つらつら~、と雑に書いていきます。
話半分で読んでください。ここと小説本編で矛盾があった場合は、こっちが間違いです。
魔法は時代や地域によってそれぞれ扱われ方が違ってて、例えばルーン魔法は学者と鍛冶師が触れやすい魔法って扱いだったり、
変身魔法はノロマのカルディツァではメチャクチャ普及してるけど、地域によっては『奴隷に強制的に掘り込む魔法』みたいな扱いの場所もあります。
召喚魔法は貴族御用達。ムーンゲイズ法国が主流で、他は傍系で邪道系に逸れたりすることも多い。クレイとトキシィはどっちも邪道系。
一番宗教色が強いのはドルイド。聖歌隊とか組まれて軍事利用される……みたいなアイデアがあるんだけど、使いどころを探してる。地獄編の次、王都編で出そうかなってちょっと画策中。
一番ややこしいのが錬金術。あれ魔法としての錬金術と、科学としての錬金術がごっちゃになってるんだよね。だから分派してて、香箱派が魔法としての錬金術師、ルールブックとかは科学系だったり。森の賢者はそういう政治闘争ばっかりしてる。長生きしてるだけの耳長はこれだから……
魔術の話
魔術は結構まだあやふやしてる。トップ層は固まってるんだけど、中間層がどういう強さしてるのかが結構曖昧
基本的には原義通りで、五大魔法を悪用してるやつは大体魔術。神罰下りそうなズルは魔術です。なので人間でも魔術に触れる奴は少なくない。傀儡子とかほとんど魔術師。
ゴルドの「切り落とす腕だし魔法印全部掘っちゃお☆」は魔術だし、傀儡子がウェイドパピーことウェルドさんにやった「継ぎ接ぎの神」もほぼ魔術。神罰下ってるからねあれ。めちゃくちゃうまくやって二人とも死んでないけど
スールの「ルーン文字、モノじゃなくて体に刻んじゃお」は魔術ど真ん中。他の五大魔法の魔術はどんなのがあるのかは、今のところあんまり考えてないです。アイデア募集中
魔術の粋と言えば支配領域。ノロマ魔王城下街でも出てくるよお楽しみに。アレ書いてて思ったけどクソ強いね。特にウェイドが戦う相手の支配領域はかなり強い。
振り返ると夢魔法の悪魔のハウレスの支配領域は弱いわあれ。ザコです。ナイトのマウスオブマッドネスも、四番目の魔法だけあってかなり未完成。
夢魔法、表に出してないけど実は十個くらいまで決まってて、途中から常時発動開きっぱで、アザ様呼び放題みたいな意味分からんぶっ壊れ方するんだよねアレ。そりゃ地上制覇した魔王軍に恐れられるわっていう。未来ナイトは今ウェイドより強いです。王都編終了後ウェイドでタメ、最終章開始時ウェイドでやっとちゃんと勝てるくらいかな多分。勝つのかよウェイド。勝ちます。
魔の話
魔は拡張性の塊という作者にとってとっても都合がいい存在、と言うと怒られそうなんですが、実際問題として『創造主』のシルヴァシェオール拡張パックみたいな性質のある奇跡の類似品です。
既出の魔は、
・ヨーガ
・呪術
・古龍の印
・精霊術
辺り……? 他にもあったかな。陰陽道は魔じゃないしそもそも既出じゃないか。今後出す予定です。分類はお楽しみに
・ヨーガ
ヨーガは完成まで使い物にならない一方、完成したらぶっ壊れ、というピーキーな奴ですね。使い手もムティーに、ウェイド、サンドラくらいで、他に習得者はいません。多分他作品でもなかなか出せない気がする。ちょっと強すぎるんだよなヨーガ。金等級後半クラスの強さが作中に出てこないと出せない。
内容は多岐にわたる。肉体の支配、森羅万象の支配、千里眼うんぬんかんぬん……。
完成形はムティー。ムティー、城下街編で少し本領の片鱗を出すんですが、できることが多すぎるのと複雑なのとで、あいつ怖いねってシーンになりました。まだギリウェイドよりムティーのが強いかもしんない。ムティー強いよあいつは
・呪術
みんな大好き呪術。一番ささやかな魔なんですが、使い手が毎回バケモンみたいな人間力の連中なので、意外に猛威を振るいがち、という謎の魔。
内容としては『モチーフになぞらえて行動を起こすと、何か上手くいく』というコミュニケーションとか政治術の延長戦なんだけど、その『上手くいく』がえぐい……説明しづらいわこれ。ナニコレ。そんな魔。
既出の呪術は
・花園の呪術
・天秤の呪術
・血脈の呪術
・月影の呪術
この内血脈と月影はどっちも国を滅ぼせる呪術になります。どこがささやかなんでしょうね。呪術ってこわいね。
実は始まりが決まってて、この魔、創造主が作ったものじゃないんですよね。シルヴァシェオールの人々が、密やかに生み出したおまじない……のはずなんですけど。はずなんですけどね。こわいね。本当にナニコレ。
・古龍の印
古龍だけに許された神の権能に次ぐ極上の魔。ドラゴンブレスとか、変身、復活、その他いろいろ大体できるチートの魔です。
古龍の喉奥に刻まれてて、舌で触れて魔力を流すと、魔法陣として複製できる。で、舌でぺっと吐き出すことで用いる感じ。慣用句じゃない実際の舌鼓で使用可能なイメージ。
したいことは大体できるのがチートなところ。火を吐くのはもちろん、氷も雷も吐き放題。ワープも自由自在。本当に何でもできる。応用力ならあらゆるすべての魔を凌駕すると思います。
・精霊術
今のところロレッタとその娘スノウしか使ってない魔。精霊がね……意外に出すタイミングが……。
結構曖昧な部分が勝つんですけど、基本的には神ほどじゃないけど強い力を持った精霊という存在と心を交わして、言うことを聞いてくれる、という魔です。なので本人がどんなにへっぽこでも、精霊が強いとちゃんと強い、みたいな性質があります。ただスノウは本人がへっぽこすぎるので、フロストバードくんも本領を発揮できてない部分があります。可哀想なフロストバードくん。なおロレッタは逆にうますぎる部分があります。まぁ中身がモテ以外完璧すぎるオッサンなので仕方ないと言えば仕方ない。
他にも精霊は出したいんですけど、なんかこう、中々機会がない。何でなんですかね。いや、聞かれても困ると思うんですけど。なんでなんだろう。
裏設定とかも実はあって、アニミズムに根差しているので獣人になじみの深い魔、とか色々あります。あ、そうか。獣人が出てこないから出せないんだ。何で獣人が出てこないんだよ出せよ。出します。多分ノロマ王都編とかで出します。お待ちあれ。
という感じで、シルヴァシェオールの魔法周りは設定されてます。こうやって改めるとかなり量がありましたね。ここまで読んでいる人は果たしているのか。
もし読破していろいろ思うところがあるのなら、あなたはシルヴァシェオール博士を名乗っても構いません。来世はきっとシルヴァシェオール! え? いやだ? いやもう確定してるんでそんなこと言っても無駄ですよ。大人しく転生してください。
そんなこんなで、魔法設定語りでした~。本当はこの話をするだけのつもりだったんですけどね。告知の方が重要だからね仕方ないね。
あと、例のごとく、このノートは色々と考察とか質問をぶら下げる用のノートとします。質問や考察があればここにコメントしてください。質問には答えられる範囲で答え、考察は一森がニヤニヤしながら読みます。
😊