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リリツについて

連載中の学園戦記三国志
https://kakuyomu.jp/works/1177354054890213389
の最新102話にて更迭されたリリツ。

モデルは荊州刺史(長官)の李立で、演義(古典小説)にも登場しないマイナー人物。おそらくだが、ここまで李立を取り上げた小説は他にないんじゃないかと思う。

李立。字は建賢。涿郡の人。当時、華陽県にいたある婦人が、「荊州に今に事件が起こる」と泣き叫んだ。県の役人は民心を惑わすとしてこの婦人を一月ほど拘留したが、ある日婦人は「劉表が今日亡くなった」と叫び、すぐに早馬で調べさせると果たして劉表は亡くなっていたので、県では婦人を出獄させた。すると婦人は「李立が貴人になるとは」と歌った。
まもなく、曹操が荊州を平定すると、李立を荊州刺史に任命した。
この話は正史本文になく、その注の『捜神記』にある。
また三国志集解によると、劉表の武将の李氏は富み栄え、使用人を数百人使い、漢水のほとりに城塁を築いていた。この李氏を李立とする説があるが、李立は幽州の涿郡の出身であること、曹操に荊州刺史に任命されたことから別人の可能性が高いとされる。
この他に李立に関する記述はないが、楊儀伝によると、211~218頃の荊州刺史として傅羣という人物が出てくるので、これ以前には交代していたと思われる。

学園戦記三国志では、劉備と同じ涿郡の出身ということで、リュービと同じクラスという設定。それを利用してソウソウに売り込み、とりあえず南校舎の留守番役に任命されるが、訪ねてきたチョーショー(張松)に対して横柄な態度をとり、援軍を要求。後にそれがバレてソウソウから追放される。
なお、赤壁の戦いがあった208年に張松が曹操を訪ねたこと(演義では赤壁の戦いの後の出来事に変更)、この年に劉璋が曹操に軍を提供したことは史実である。

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