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学園戦記三国志での部隊の移動について

三国時代の軍隊は基本的には陣形(戦闘隊形、フォーメーション)を組んで戦った。陣形の種類について多数あるので、ここでは省くが(十陣とか八陣とかいうあれ)、戦鼓を合図に行動を開始し、表(おそらく旗)を基準に隊列を整えていった。この時、指示に従わない者は斬り殺された。
曹操が制定したと言われる野戦の規則「歩戦令」によると「進んで戦う時に、後方の兵が前に出て、前方の兵が後ろに残る場合には、後方の兵に功績があっても賞の対象としない」「敵を追撃する時に、単独で進みすぎたり、後方に残ってはならない。違反する者は罰金四両」といった規定になっており、軍隊において陣形を乱す行為はご法度であった。そのため、歩兵の部隊が移動する場合は、逃走や敗走する敵の追撃等の場合を除き、ゆっくり歩いて移動した。
では、学園戦記三国志でどうなっているか。まあ、厳密にやってるわけではないので、全ての戦いが参考にして書いてるわけではないが、ここでは第37話「俊足!姿無き鬼神!」でのソウソウ軍対エンジュツ軍の戦いを例に出すが、ウキン軍は歩きにより陣形を構築して戦っている。対するエンジュツ軍も歩きによる前進。ガクシンは奇襲のため走りとなっている。
一方、リュービはカンウ・チョーヒを先頭に駆け足で進軍している。カンウ・チョーヒという絶対エースがいるから出来る戦い方だが、もしカンウ・チョーヒが倒されれば部隊が崩壊しかねない戦い方でもある。まだまだカンウ・チョーヒに頼った戦い方だが、ここでのウキンやソウソウ軍の戦い方から学ぶこともあったんじゃないかな。さあ、リュービはこの先どう戦っていくのか。第四章では、カンウ・チョーヒとは別にリュービ単独で戦う様子も描かれるぞ。さあ、成長しているかな?

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