トータクについてあれこれ。
※この文章は第二部のネタバレを含みます。先に第二部を読むことをお勧めします。
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第二部のボス・トータク。
近頃の悪役といえば、彼らはただの悪人ではない、こんな事情があったのだ、こんな過去があったのだみたいな話が多い。それはそれで面白いのだが、そんなこと知ったことか。根っから悪人だから悪役なんだと開き直れるような人物を目指して作った。
だからこの人物主役で番外編書くことがあっても同情できる事情とか過去とかないです。
モデルはもちろん後漢の群雄・董卓。この人も正史の評に、文字が生まれて以来、これほど悪い人はいなかった、とか書かれてる人なんで。
しかし、このキャラがいたから今この話書いてる。
何度か言ってるが、この話は元々ラノゲツクールで書いてた話だが、最初練習のつもりで何も考えずに書き始めた。
第一部を書いた時点ではいまいちキャラの動かし方がわからず、この先書けなくなったらそこでやめようと思ってた(なお、小説版の第一部は大幅に書き直している)。
だが、第二部でトータクが生まれて、それに引っ張られる形でソウソウのキャラが立ってきて、それで続き書く気になって、ラノゲ版で第五部まで書いちゃったもんだから、惜しくなって小説版まで書き出した。
トータクがいなければ今小説版を書いてなかったかもしれない。そういう意味ではとても重要なキャラ、恩人とも言える。
まあ、出番もうないけどね。