愛衣は現在、かなり豆腐メンタル期間中です。
そのため今回は、できるだけ早くカイが愛衣のもとへ戻ってきてほしくて、少し短めのお話になりました。
そのぶん、沙織との会話に漂う“静かな圧”や、愛衣を思うあまり焦りを隠せないカイの心情を、より濃く描けた気がします。
今回特に印象的だったのは、カイの贈り物選びに滲む“無自覚な本心”です。
ただし、愛衣以外はバレンタインのお返しそのものではなく、それぞれ別の場面で自然に選ばれたもの。
だからこそ、より無意識な感情が反映されているとも言えます。
沙織:マドレーヌ
「親密になりたい、仲良くなりたい」
メロディ&瞳:クッキー
「友達でいよう」
愛衣ホワイトデー:カップケーキ
「あなたは特別な存在」
紗弥(デート回):マカロン
「あなたは特別な存在」
こうして見ると、カイは意図していなくても、“特別”な相手には自然と同じ領域の想いを込めた選択をしていることが分かります。
無自覚だからこそ隠せない本心。
贈り物という些細な選択に、カイの心の優先順位が静かに滲み出ているのが、とても興味深いところです。
そして――奈央には何を贈ったのか。
そこはぜひ、読者の皆さまに予想しながら楽しんでいただければ幸いです。
カイが奈央へ向ける想いもまた、きっと彼の“無自覚な本心”が静かに表れているはず。
その答えについては、後日のお話の中でさらっと描写する予定ですので、楽しみにお待ちいただければ嬉しいです。