恋愛ものが好きです! 異世界恋愛、現代恋愛、とにかく恋愛のある物語をよく書きます。 少しでも楽しんでいただけると嬉しいです!
主な作品 【連載中】 週末のんびり異世界冒険譚 左遷錬金術師の辺境暮らし ~書籍化予定~ バカと呪いと魔法学園 35歳独身山田、異世界村に理想のセカンドハウスを作りたい ~書籍 第1巻 発売中~ 最強陰陽師とAIある式神の異世界無双 ~書籍1巻 発売中~ 廃嫡王子の華麗なる逃亡劇 ~書籍2巻 発売中~ 【完結済み】 地獄の沙汰も黄金次第 ~書籍3巻 コミック1巻 発売中~ 幸福教団へようこそ! エロミちゃんの幸福と災難 日本に戻れる異世界転移生活で詐欺師が望むモノ 入学式の日にプロポーズしたらその子としゃべれなくなりました……どうしよう!? 異世界帰りのペド吸血鬼は自堕落に生きたい 評判最悪男、魔女になる
頑張ります
春は素晴らしい。 鼻孔をくすぐる沈丁花の香りに弾む君の笑顔を、桜が讃える。 夏が待ち遠しい。 僕の名を呼ぶ君の声に、蝉時雨も蚊帳の外へと消える。 秋が待ちきれない。茜色の空を眺める君は灯火のように儚く、美しい。 冬は 「お前、何気持ち悪い文章書いてんの?」 はんじょう!? え、どうして?いつの間に? 「いや、ここ楽屋だろ。台本読んでんのかと思ったら気持ち悪りぃ。春だの夏だの、お前引きこもってるから分かんねえだろ。」 はんじょう、それは文学に対する冒涜だよ。 「好きな子でも出来たのかよ。」 そ、それは。 「まぁいいや。ほら、リハーサルの時間だから行くぞ。」 楽屋から去る背中に言葉は出ず、溜め息と共に紙は丸めて窓から投げ捨てた。 春風に乗り紙屑は青空を舞う。 2人の恋の行方は、捨てられた紙屑はどこへ向かうのか。 おにやの本当の気持ちを唯一知る紙屑にもその行方は分からない。 冬は忘れない。はんじょう、君が産まれた季節だ。
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