ごめんなさい。
海外ドラマを観ていたら、ファンタジーを書きたくなって、最近はファンタジー書いてます……。
東雲と夏目の物語や、付き合った陽香と日向の続きを書くのは、もう少し先になりそうです。
個人的には、たぶん心理描写がメインの現代ドラマが得意なんだろうなと、読み返してて思うのですが、時々ドラマやアニメに影響されてセリフメインの別ジャンルを書いてしまいます。
以下、第1話だけ載せておきます。こんなの書いてるよ。みたいな。
トラオヘム共和国領北部サンバリア。
今日も冒険者で賑わうサンバリアギルドでは、普段とは違った空気が流れていた。
「クビ……!?わ、私がですか!?」
そう叫んだ彼女の名は、フィリア。
彼女には魔法の才能が少々あり、サポーターの資格を取ってある冒険者パーティーのもとで日々働いていたのだ。
「す、すまないフィリア。こっちも生活が苦しくて……」
フィリアに向かって両手を申し訳なさそうに上げ、額から汗を流すのは、パーティーリーダーのルルリア。
「あ、あんまりです!私明日からどうすれば良いんですか!!寝床もないですし!!」
「私達がこの街にいる間は、同じホテルで良いからさ。もう料金も払っちゃってるし」
「き、気まず過ぎます……」
「あはは……」
ルルリアの気遣によるトラオヘム金貨10枚をフィリア受け取り、彼女は納得するしかないようだった。
「とほほ……。おばあちゃん、孫が無職になって帰ってきたら悲しむだろうなぁ……」
独り言一つと一緒に、小石を蹴る音が鳴り響く。
お酒を纏い、夕暮れ時に路地を歩くフィリアが足を止めたのは、売春宿の前だった。
「若い女性募集……。いや、ダメダメダメ!何考えてんの私!!」
「なんだ?仕事探してんのか?」
「さ、探してません!!」
ひゅーっと、音を立ててフィリアは大通りへとまっしぐら。
「はぁ……。ギルドで仕事探さなきゃ……」
フィリアは重い足取りでギルドに戻り、目に涙をにじませながら筆を走らせた。
「ここにサインと資格印を」
「はぁい。資格印、シカクイン……。アッタ」
「では、また明日。お昼過ぎにお越しください」
「よろしくお願いします……」
財布の紐を緩めるフィリアだったが、中にはもらった金貨10枚と小銭少々。
彼女はため息を吐き出しては、ルルリアが泊まっているホテルに足を向けるしかなかった。
「おっ、帰ってきた帰ってきた」
一階の食堂にて、ルルリアが酒を片手に出仕える。
「こ、今夜だけです……」
「気にすんなって」
酔っ払ったルルリアは、フィリアの肩に腕を乗せ「ビールあと3!!」と、大声を上げる。
「あんた、飲みすぎでしょ」
それを見ていたエルフのカレンディアが、ワイングラスを傾けた。
カレンディアはパーティーにおける後衛、魔道士である。
「それを言うならシリルに言ってぇ」
「にゃ?まだ樽一つしか空にできてないにゃ」
何食わぬ顔で空にした樽とやらに腰を掛けているのが、獣人のシリル。前衛だ。
「それにしても、よくクビにされたパーティーの元に戻ってこれたにゃ。シリルなら気まずくて絶対無理にゃ。野宿のほうがマシだにゃ〜」
「うぅ……」
「あーあ。泣かせた。シリルのせいだ」
「あんたがクビにしたからでしょ……」
そのまま酔いつぶれたフィリアは、シリルとルルリアの二人がかりで運ばれた。
一階の食堂には、フィリアの涙と嘔吐物が巻き散らかされていたことは、説明するまでもないだろう。
「まったく、毎晩騒がれちゃきりないよ!」
そう言って、ホテル管理人のアンネは2階にある部屋睨んだ。
翌朝になるとフィリアは一人で目覚める。
「あれ、ルルリアは……」
二日酔いのまま立ち上がり、机にそっと書かれたメモを指でなぞる。
「綺麗な字……。カレンディアの字かな」
内容は、帝国との国境沿いにおいて行方不明になったキャラバンの捜索。といったものだった。
「タダでも良いから、連れてって欲しかったな」
やけに静かで朝日に照らされた埃が舞う部屋で、フィリアはそう零す。
「歯、みがこ……」
「あら、あんたは行かなかったのかい?」
階段を降りてきたフィリアをみて、管理人が首をかしげる。
「クビになったんです……」
「そりゃまぁ。あんたも大変だね」
「いえ、仕事があっただけマシですよ。サポーターなんて、戦闘もできない荷物係ですから……」
「なら、なんで冒険者に?」
「求職申請のためにギルドにいったら、ルルリアに声をかけられて。ほんと、ただそれだけなんです」
「世知辛いねぇ。ほいこれ。店のおごりだよ」
そう言って差し出されたのは、硬いパンとコーヒー。
「あ、ありがとうございます……」
フィリアは、パンとコーヒーを平らげ、歯磨きしたことを半ば後悔しながらギルドへと足を運ぶ。
「あれ、人だかりができてる……」
その道中、街の掲示板には人が群がっているのを見て、彼女の足が止まった。
「あ、あのなにかあったんですか……?」
「噂だが、魔王が復活したんだってさ!!」
「魔王?教科書で習う、あの魔王?」
「そうさ。北東の国境沿いで、ルルリアって冒険者のパーティーと一悶着あったらしい」
「ルルリア!?」
「なんだ?知りあいか?」
「そ、そのパーティーどうなりました!?」
「まだわからないが、生き残った帝国軍人の報告だと全滅したらしいぜ」
「ぜ、全滅……」
彼女は唖然としたまま、床にてをついた。
あのルルリア達が。昨日まで一緒にいた仲間が全滅したと。