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脚本とオリジナル創作についてちょっと思ったこと

先日からネットやテレビでニュースになっている原作者と脚本家の問題についてちょっと思うことを少し。専門家じゃないから大したことは言えませんが。
まず、脚本家を自分の名前を出さずに誹謗中傷することは絶対にダメだし、卑怯です。どうしても一言いいたいのなら、本名できちんと名乗り出るべきです。事情をよく調べたうえで。脚本家には脚本家の責任があるし、原作者には原作者の作品に対する思い入れやプライドがあるのもわかります。原作の漫画は私も呼んでいたし、とても残念なことだとは思いますが。
漫画のことはよくわかりませんが、小説と脚本は描き方が、視点が、構成の仕方が、違います。脚本はあくまでそれをもとに役者さんが舞台で観客のために世界を作り出すためのものです。制限も多いし、直接的な心情を表す言葉やあいまいな描写はできません。常に観客の目を意識してどこに焦点を当てるべきかを考えながら、客観的に起承転結をつけていくものです。小説は、たぶん漫画も含めて、筆者が字あるいは絵で世界を自分なりのやり方で自由に描き出し、読者各自がそれに共鳴して楽しむものだと思います。アプローチの仕方がかなり違うのです。だから脚本がオリジナルと違う部分があっても仕方がないと思います。大切なのは、原作者と脚本家がお互いの立場を尊重し、妥協点を見つけ出すことではないかと、思ったりするのです。

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