筆を置く。 書きたいことは山ほどあるが、白紙はまだ半分も埋まっていない。 なぜこの物語を書くのか。少しだけ話をさせてくれ。
俺はゲームや映画、小説が好きだ。 かつて『レッド・デッド・リデンプション2』をプレイし、アーサー・モーガンの生き様に魂を揺さぶられた。多くの物語に触れ、そのたびに割り切れない思いを抱えてきた。 かつてはゲーム業界を志したこともある。だが、コードも書けず、作品も持たない無名小卒を迎え入れる場所など、この世界のどこにもなかった。
それが現実だ。なら、どうする? 俺は書くことにした。俺にしか作れない世界を、俺の思想のすべてを込めた物語を。
読書とは、著者の思考の深淵へ歩み寄り、対話し、時には反論する旅だ。 今、俺は書き手となった。あんたたちに、俺が見ている景色を見せたいと思っている。
ここ数日、飯を食う時も眠る時も、主人公・閔(ミン)のことを考えていた。 論理は通っているか。俺の視界にあるこの汚濁と光を、正しく写し取れているか。 そればかりを、血を吐くような思いで突き詰めてきた。
点いてくれた新着の灯り、そして待ち続けてくれた古い友人たち。 あんたたちが、俺を動かす唯一の燃料だ。
もしよければ、足跡を残してほしい。 俺は一人で戦っているんじゃないと、それだけを教えてくれ。
ありがとう。