夏ですね!
じゃまねりです。
実は先週末から、新作
『処刑されたおっさん幹部は、全滅エンドから再起する。実は最強の魔人なのだが、人間たちには言わない方がよさそうだ』
の連載を始めました。
影のあるイケオジが好きな方、傷ついた最強が好きな方、かわいいヒロインが好きな方にオススメです。
その他は、無双・伏線回収・ダークファンタジー・バトル・エモ・救済・ざまあ・飯テロ……もう、あらゆる快楽を詰めこんでみました(笑)
完結保証&すでに10話公開済みです↓
https://kakuyomu.jp/works/2912051600171153438
サンプル(冒頭じゃないけど最初のほう)を載せておきますので、ご興味あれば遊びに来てください!
魔王軍で仲間の蘇生をするネクロマンサー・ゲラルドのお話。
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今までも、これからも。
死者の蘇生に魔力を削り、また殺された姿を見せつけられる。限界が近いことは、誰の目にも明らかだった。
ふーー、とゲラルドは肺の空気をすべて吐く。他にどうしていいのか分からないから、全部吐き出す。細く長く息を吐いて、次に吸ったとき、ふわりと紅茶の匂いが鼻腔を彩る。
「あら、我らの王が限界じゃない?」
数歩先で声がする。儚くも美しい声で、魔王ではないゲラルドを『王』と呼ぶ。そんな人物はひとりしかいない。リリアナがティーセットの盆を持って立っている。
「カモミールとアールグレイ、どっちがお好み?」
そう聞きながらも、すでにカモミールの茶葉がポットに入っている。ノンカフェインだからよく眠れますよと、ゲラルドの手にカップを差し出す。そうして彼女もカップを持ち、当然のように隣の椅子に座る。
「ゲラルド様は、ひとりで抱え込みすぎなんですよ」
ふぅとお茶を冷ましながら、リリアナは目を細める。何も返さないゲラルドのために、ぽつりぽつりとなんでもない話をする。
パン作りを始めた話だとか、ハウンド同士のけんかだとか、あまりにも小さくて、すごくどうでもいいようなこと。
静かな空気を邪魔しない声で話し、ゲラルドが笑えば一緒に笑う。リリアナは、そんな女性だった。
「私のためにも、少し楽になってくださいね?」
苦しむ王は好みじゃないので、と彼女はお茶を飲み干して、まだ熱の残るティーカップを机に置く。そしてロングスカートをふわりとなびかせ、立ち上がる。
一歩、二歩。
リリアナは、椅子に沈むゲラルドの背後に回り込み、両手でそっと彼の目を覆う。
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