旧版全3部78話を完結してから、『描線眼鏡』の物語をもう一度、一話目から組み直しています。
現在制作しているのは、旧版を単純に書き直したものではなく、初めて読む方にも物語へ入りやすい形を目指した「新編」です。
旧版を最後まで書いたからこそ見えてきたものがありました。
登場人物をどの順番で紹介するのか。
設定を、いつ、どこまで伝えるのか。
漫画制作と、見えない異常との戦いを、どう一つの物語として見せるのか。
新編では、旧版で早い段階から提示していた詳細な用語や設定を整理し、まず主人公・加藤アツの体験から物語を始めます。
飛行機事故の中で、アツは白い線と、眼鏡をかけた少女を目撃する。けれど、その少女も白い線も、事故映像には意味のある形で残っていない。
見間違いだったのか。
それとも、自分だけが何かを見てしまったのか。
アツが現実に残された情報を追い、若い漫画家・戸隠キズナと、漫画制作スタジオ「A station」へ近づいていくところから、新しい『描線眼鏡』は始まります。
文体や構成についても、ライトノベルとしての読みやすさと、『描線眼鏡』らしい世界観の両立を目指して調整しています。
現在は序盤の再検討を進めながら、中盤以降の構成と本文を準備しています。
公開開始時には、当面の更新を安定させるため、十話前後のストックを用意する予定です。
公開目標日は、
2026年8月10日(月)
としました。
制作状況によって多少の調整が必要になった場合でも、
2026年8月15日(土)までには公開を開始する
ことを目標ではなく、自分自身への締切として設定します。
公開当初は、物語の入口となる数話を毎日更新し、その後は制作ストックや反響、並行して準備している漫画原作コンテストへの応募状況も見ながら、更新頻度を調整する予定です。
描き直すことは、旧版をなかったことにすることではありません。
かつて引いた線を残したまま、いま見える物語の輪郭に、もう一度線を引くこと。
新編『描線眼鏡』
8月の公開へ向けて、制作を進めていきます。