↓↓↓以下、ネタバレを含む制作裏話・感想です(未読の方はご注意ください)
この作品は、江戸川乱歩の「屋根裏の散歩者」と、昨今のストーカー事件など、深刻なニュースを目にしたことから着想を得て書いたものです。
ただ、それだけを題材にすると、
本当に胸の悪くなるような後味の悪い話になってしまいます。
そこで、当時の空気感――今でこそ少し語れるようになった、「コロナ禍」の閉塞感を織り交ぜることで、
背景にリアリティと共感の余地を持たせることを意識しました。
あの時期、学生に限らず、誰もが息苦しさを抱えていたはずです。
主人公に全面的な共感はできなくても、
「こういう人間もいたかもしれない」
と思えるくらいの"理解の余地"は残したつもりです。
もちろん、ホラーというジャンルである以上、読後感が明るいものにはなりません。
最終的には彼自身が、その行為の“代償”を支払うという構造で締めています。
それでも、彼の「したこと」や「しなかったこと」に対して、
読み手の皆様がどう感じるかはきっと様々だと思います。
……読後感が最悪かもしれません、すみません。