今年の5月「ジロ・デ・イタリア」」(ツール・ド・フランスのイタリア版のような物)を走る新城幸也選手が走る姿を見て、この人が引退してしまう前に、彼を引き継ぐ日本人選手が現れてほしいと強く思った。
「リスペクト」はそんな願いも込めて作った作品。
7月「ツール・ド・フランス」でも筋書きの無い感動のドラマが幾つも生まれた。でも、そこには日本人選手の姿は無かった。
東京オリンピックで自転車競技は、人数は制限されたが、有観客で行われた。
そこで子供達の輝く目を見た。
8月14日開幕の「ブエルタ・ア・エスパーニャ」」(ツール・ド・フランスのスペイン版のような物)に新城幸也選手の出場が決まった。
彼が所属する「バーレーン・ヴィクトリアス」は今年は本当に強い。1チーム8名しか出場出来ず、そこに彼の名前が入っている事に
これまで以上に重みを感じている。
「リスペクト」に出てくる「ダイチ」は20回のグランツールを全て完走して引退した。
新城選手は15回目のグランツール参戦となる。(過去14回全てチームの仕事をこなしながら完走)。
「リスペクト」ではシチュエーションは少し変えているけれど、5月のジロで実際総合優勝を狙っていたバーレーンのエースをレース途中の落車で失いながら、チームのアシストだった選手が総合2位に輝いている。
ブエルタではジロで落車したエースも総合2位だった選手も出場する。エースの総合優勝を目指した新城選手の走りに胸が高まる!
「リスペクト」を読んでロードレースに興味を持ったら「ブエルタ」をTV観戦してほしいな。「ブエルタ」を観て興味を持ったらこの小説も読んでほしいな。