読者の皆様
いつもお世話になっております。
富士田けやきです。
とうとう本日、8月5日をもってカルマの塔 七王国戦記が発売されました。
私の社会人歴と同い年のこの作品です。無駄に長いです。
カテゴリーエラー極まる今作に長い間目をかけて頂いた古参の読者様方、この新天地でやたら長いとされる今作を受け入れてくださった新たな読者様方。ここまでついてきてくださって感謝しかございません。
皆様の助力あっての書籍化でございます。
最初期ゆえ粗だらけ、編集さんの赤まみれ、ひーんと泣きながら修正作業と書き足し、書き足し、もひとつ書き足し、あ、多すぎたので削りましょう、と鬼のブラッシュアップを重ねた結果、筋を変えずに出来ることは出来たかな、と思っております。
ラコニアなんて完全に書き直したようなもんですから。
満を持して登場したパパ熊はずっと書きたかったお話でした。しかし、展開上書いてしまうと夜会での驚きが微塵もなくなってしまうのでお蔵に入れるしかありませんでした。幕間に入れるのも違う気がしまして。
1巻の書下ろしと聞いた瞬間、あ、蔵から出してこようってなりました。
出せて良かったです。すっきりしました。
hou様のイラストも素晴らしいです。ぜひぜひ購入して拝見して頂きたいです。
良い表情していると思いませんか。あの絵もこの絵もあれもそれも。キレ散らかしていたり、ぶすっとして手を差し出していたり、玉座に座っているのに不機嫌で、最初期の不安定かつ誤った方向性の心情を現している気がします。
何よりもやんちゃなカイル君が可愛いです。ワンショットですが、私は好きですね。ええ。やましい気持ちはありません。
読者の皆様が長い長い物語を読んでくださって、変わり者の編集さんの目に留まり、素晴らしいイラストレーターにも恵まれて、私は幸せ者です。
こんな夢が続けばいいな、と願っていないと言えばウソになりますが、世の中そんなに甘くない、というのもそれなりに理解しているつもりです。
それでも夢の第一歩、ありがたく踏み出させていただきます。
踏み外して落ちないように、これからも出来ることはきっちりやっていきたいな、と思っております。落ちたらごめんなさい。
とりあえず2巻が出せるようであれば書下ろしが待っていますので、はてさて次は何を書いてやろうかな、と考えている日々です。
ちなみにWEB版はもうあとひと山、ふた山ほどでかつての到達点まで追いつきますのでご辛抱いただければと思います。
意外と長いですが――
そんなこんなで発売に際し、いてもたってもいられず長々と書き連ねてしまいました。かつての自分から見ると驚きの文量です。そもそも発信しているのがびっくり仰天でしょう。
今はこれが限界です。少しずつ真人間になりたいと思います。
目指せツイッター。インスタ映えする人間に、私は成りたい。
今後ともカルマの塔をよろしくお願いいたします。
WEB版が終わったら別作品も再開しますのでそちらも(ドサクサ
PS、出張に際し、私の現在地には書店がありません。まずは夢でないことを書店で確認するのが目下の目標です。 かしこ