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特になし、というタイトル

 唐突に、理由もなく空しさが訪れる瞬間ってありますよね。

 何か嫌なことがあったわけでもなしに、同じ毎日の繰り返し。
 つまり退屈なんだろうと思う。
 だから、何かしたいんだって、意味もなく荒波を立ててさ。
 生きてる実感でも、噛み締めるように。

 つまり、寂しいんだろうと思う。
 職場と家を行き来するだけの、穏やかな毎日がさ。

 お金に困るでも、贅沢ができるでもなく。
 ほどほどの生活、ほどほどの関係、ほどほどの時間。
 そうして、一分一秒と過ぎ、眠りについて、また朝を迎える。


 つまり、お腹が減ってるんだろうと思う。
 うまくできてるよね。
 たまにのチートデイ、お腹いっぱいにして酒でも流し込めばあら不思議。
 ご機嫌な酔っ払いのできあがり。

 まぁまぁ、視界の端に映る隣席の兄ちゃんや。
 そんな怖い顔しなさんな。
 子連れさんなんて、賑やかなもんさ。

 と、言うわけで、週も終わりかけの木曜日。
 線路沿いを独り、人工的なりんご風味の液体を、飲みながら。
 追い抜き、逃げていく急行電車を、見えなくなるまで眺めながら帰ります。

 あ、そうそう。
 少しずつ書いてますよ、書いてます。

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