――この異世界での【吸血鬼ヴァンパイア】の多くは元は【不死細菌ノスフォロス】の罹患者で、この異世界でのみ顕著に発見される【不死細菌ノスフォロス】は不可解な細菌で罹患した者の大半を死に追いやる。
医学的な生命活動を停止した細胞の中で活性化し罹患者の身体を氷のように体温を低下させ次第に真紅のブヨブヨのゼリー状に変化させ起伏の少ない一つの塊になる。
40日程経過すると星幽体アストラルボディのみで行動しだし、人の血を欲して汎ゆる手段を行使して一定量の血を得ると罹患者の生前の人の形を形成し始める。
最終的には生前と変わらぬ身体を持ち人間に擬態して人間社会に潜伏する。
【吸血鬼ヴァンパイア】になる過程で太陽光の6%にも満たない紫外線を浴びると【不死細菌ノスフォロス】ごと死滅する。
それが大マグナ・希臘グラエキア都市国家ポリス群では【不死細菌ノスフォロス】の感染者、犠牲者の報告例が少ない。
その原因として死者の葬儀で火葬が殆どだからと言われている。
死者の遺体を棺に入れて土葬する習慣の王都周辺の貧民街スラムで、今、墓場から埋葬された棺が掘り返され遺体が持ち去られる事件と夜中に墓場を生前の家の周りで彷徨う死者、【吸血鬼ヴァンパイア】を見たという遺族の証言が続発していた。――
完全なオリジナルではないが【不死細菌ノスフォロス】もチャウグナー・フォーンに付随して持ち込まれた細菌としている。