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ご参照、ありがとうございます。 現在掲載している「テイルズオブファランドール 合わせ月の夜」は私こと天ヶ瀬夏海の処女作になります。 処女作でいきなり長編を書くという無謀な行為をしていますが、何とか完結にむけて頑張りたいと思います。 長い目で見ていただければ幸いです。 拙作はいわゆる「異世界もの」です。 「異世界転生もの」というジャンル扱いもしていますが、実は厳密に言うとゴニョゴニョ……。 また、王道? ハイファンタジーの常で「剣と魔法」的な舞台、いわゆる中世ヨーロッパの雰囲気を念頭にした世界構築になっています。 簡単な自己紹介をしておきます。 幼少の砌より読書は大好きでした。 小学校~大学の就学時代は、それこそ絵本から経済書、料理本から将棋入門まで様々なジャンルの本を濫読していました。 でも、だんだんと「これは面白いなあ」と思える本に出会えなくなりました。 いわゆる「売上○○冊! 重版出来! 人気沸騰 ○○の○○」みたいなものを読んでみてもさっぱり面白さがわからないような状態です。 そんな感じで、就職をして仕事に追われるようになったこともあり、だんだんと読書への意欲は消滅していきました。 そんな中、ふと思ったのです。 「面白い本がなければ、自分が面白いと思う物語をかけばいいじゃないか」 書くとすれば好きなジャンルである恋愛小説か、本格的なファンタジー。 少し考えた結果、「書くんだったら最初からガッツリと行こう、ジャンルはハイファンタジーで、恋愛要素も入れてしまえばいいじゃない」という結論に達しました。 そんなこんなで書き始めたのが「合わせ月の夜」です。 今までは主に自サイトと小説家になろうというサイトで公開をしていましたが、仕事環境が激変して執筆時間が捻出できなくなって、だんだんと執筆へのモチベーションが低下していきました。 そもそも読書以外にも多趣味なもので、仕事のストレスはそれら小説執筆以外の趣味に興じることで発散するようになってしまいました。 でも「いつかは完成させたい」という気持だけは持ち続けておりました。もはやライフワーク化している感じですね。 そして自サイトを契約しているサーバの更新のタイミングなどがあって、心機一転、完結を目指して環境を変えようと思い立ち、カクヨムへやってきました。 書き始めた時のタイトルはシンプルに「フェアリー・テイル」でした。 ですが、少しして同じタイトルの漫画がジャンプに連載するようになってしまいました。 「パクリだ」と思われるのは創作活動をしている者にとっては最大の侮辱です。私の方が先にタイトルをつけたんだって言い張っても誰も信じないでしょう。 こちらは超マイナー自作小説。あちらは超メジャーな週刊少年ジャンプの連載漫画なのですから。 そこで物語の世界の名前を冠した「テイルズ・オブ・ファランドール」に改題。 ですが、ここでもまた「パクリ」と言われる事が判明。 そうです、ゲームの「テイルズオブ~」のあのシリーズです。Tales of ~というのは常用句であってオリジナルタイトルではないんだと自分に言い聞かせたものの、ここでも心が折れ? 結局物語りの中に出てくる(当時は出す予定段階でしたが)本の名前をそのままタイトルにする事にしました。 今回、カクヨムに移る際に「テイルズオブファランドール」の名称を復活させることにしました。 それは将来的に「ファランドール」という世界を舞台にした別の話も書く予定になっているからです。 「合わせ月の夜」はその「テイルズオブファランドール」シリーズの第一作というような意味あいを込めました。 同時に「第二作を書くんだ」という自分に対するプレッシャーも兼ねて。 第一作を完成させずに第二作は書けませんから。 自己分析をしますと、私はどうやら「設定マニア」に分類される気がします。 小説もアニメも好きですが、なんでもいいというわけではなくて、物語性があるのは当然として、設定がしっかりしたものが好みです。もちろん面白いものは理屈抜きで面白いとおもいますので、設定がいい加減だから全部ダメなんておもってはいません。 そんなわけで「テイルズオブファランドール 合わせ月の夜」も、そんな感じでまずはファランドールという異世界の世界観をじっくりと作り込んだ後、今度は一つの物語を飾るにふさわしいラストシーンを思い描きました。 そんなラストシーンのプロットを形にした後、そのラストシーンに繋がる物語の設計図を描き、プロローグを書き始めたという成り立ちの小説です。 主人公は一応いますが、それでもこの物語はファンタジーの世界観を借りた群像劇として作っています。 剣と魔法を縦糸に、様々な恋愛模様を横糸にして、書き終わった後にちょっとした織物になってくれればいいなと願っています。 バトルシーンは少なめ。残念ながら血で血を洗うような戦いを描くダイナミックでスピーディな物語ではありません。 ほぼ人間ドラマだと思っていただければ幸いです。 長い長い物語ですが、読んでいただければ幸いです。