学園祭の後日譚です。
今回は、リベリオンたちが、演劇部からのお礼のドーナツを受け取り、ミウの家で小さな祝勝会を開く話……と言うと、かなり平和なのですが、実際にはなぜか山のようなドーナツ。
リベリオンだけでは食べきれないので、友人たちも合流します。学園祭後の、少しだけ気の抜けた時間。
今回は、文芸部の羽鳥千歳が、リベリオンと直接顔を合わせる場面もあります。学校中に音が流れた日、彼女もまた、それを聞いていた一人です。
音楽が誰かの背中を押せるなら、物語でも、いつか誰かの背中を押せるかもしれない。そんな千歳の思いが、今回の演劇とリベリオンの音につながっていきます。
今回の学園祭は、リコにとっても大きな区切りになりました。
かつてこの学校で、走る未来を見失った璃子。その彼女が、同じ学校の体育館で、今度はリコとして歌い上げる。
それは単なるライブの成功ではなく、彼女がもう一度、自分の未来を取り戻していくための一区切りだったのだと思います。
そしてサラにとっても、この学園祭はひとつの転機でした。
演劇の中で語られた「奪われた未来を奪い返す」という言葉。
それは彼女自身にも響いています。自分自身の人生を取り戻していく。
サラがそう決意していく気配を、お祭りの余韻の中に込めました。
後半では、少し時間が戻ります。
まだ璃子が「リコ」になる前。怪我で走る未来が見えなくなっていた彼女が、ミウとサラの音に出会い、チェリーレッドのギターに触れるまで。
この「First Noise」の一音がなければ、今のリコも、リベリオンもありませんでした。
学園祭の終わりに、リベリオンの始まりを少しだけ振り返る回です。
読んでいただけたら嬉しいです。