ここだけの話なのですが。
『魔導師モノはカネがない』の18話をまとめきれず、一週間が経過しました。
ダイソーに技術やモチベが売ってたら買い占めるのに。
そんなディストピア作品もちょっと書いてみたいですね。
即・有言実行! 一発書きだっ!
百円均一に「モチベーション」とやらが売られ始めたのは、今から15年ほど前だったろうか。円の価値がとても悲惨なことになってしまったから、かつての|百円均一《アイデンティティ》はどこへやら。正に桁違いの商品棚には哀愁すらも漂っている。その品々について「メイドインどちら?」と尋ねてみれば、「知らぬが仏」と店員さんは口にする。売っちゃだめでしょ、そんなもの。
それにしても、何処かから仕入れて来たという事は、何処かでは「モチベーション」を刈られた人がいるのでは? そう思うと、何だかちょっと気が引ける。
『毎度ありがとうございます。またのご利用をお待ちしております』
まぁ、商品に罪はないからね。元の持ち主が、自分で売った「モチベーション」かもしれないし。私はおもむろにラベルの側面へと視線を向ける。細かい文字がびっしりと。その中で、一際目を引く一文に出会ってしまった。
『使用するまで、何のモチベーションかは分かりません』
いや、使うの怖すぎない? マグロ漁船の「モチベーション」とかだったらどうするの? でもまぁ、使ってみない事には分からない。だから、試しにひとつ使ってみた。
「お、おぉ――これは!」
ネットでものすごく誰かを叩きたい衝動に駆られてしまう!
仕入れるなっ! そんなもの!
上書き! 別のモチベで上書きだ!
「んぬっ! こ、これって……」
ものすごく徹夜したい気分!
寝なさいっ! いや、寝たいから売ったのか!
何なんだこのゴミ捨て場みたいなモチベの山は!
上書き! 別のモチベで上書きだ!
「うっ……あぁっ……!」
ゴミ出ししたいっ! 今日こそは!
週二回、きっちりやってるわっ!
ていうか、そのモチベがここにあるって……
私はその先を考えないようにした。
次っ! 上書き!
「ほあぁぁぁぁーーーっ!」
受験勉強やるぞっ!
売るなっ! 今すぐ買い戻せっ!
次っ!
「おっ!? おぉっ!?」
仕入れたい! 商品を!
できるだけっ! たくさんっ!!!
『このモチベーションは、どちらから仕入れたものですか?』
「仏のような人々からですね。みな、まるで悟りを開いたみたいに無気力になっていましたから。彼らはもう、モチベーションを知らない人たちなんです」