本田そこ

「実は、私は宇宙人なんだ」 そう告げられて、どう返せばいいのか。 冗談と思いきや、真剣な面持ちで言われると一笑に付すのも躊躇われる。 しかも証拠まで見せると言われてしまったのだ。…

ふわふわとした掌編や短編たちを不定期に放り込んでいきます。 それぞれが独立したお話になっています。 愛とか恋とか情とかが好きです。

人生は選択の連続だ、と誰かが言っていた。 僕らは選択を積み重ね、今この場所にいる。 全ての出来事は、僕の、僕らの選択の結果だ。 僕らの前に掲示された選択肢。 目を瞑っても、耳…

「後輩の女の子を好きになっちゃった」 「大学生活開始早々に轢き逃げされた」 「行き付けのバーで良い女を見つけた」 そんな人達の側には誰かがいる。 誰かは誰かをいつも見ている。 …

淀み。 人の世の傍らに遥か昔より漂い続ける異物。 時に人の暗く強い思いに呼応して、超常あるいは異常としてこの世界に干渉する、物理の外の機関<<からくり>>。 そんな存在がひっそり…