フェイの使う『発光《ルミナス》』ですが、実は一般的な照明魔法とは少し違います。
作中世界には既に、魔導士が使う『灯火《ライト》』という照明用の呪文が存在しています。
こちらは物体や空間の一点を光源に変える魔法です。
杖の先にかければランタン代わりになりますし、一定範囲をしっかり照らすことができます。ただし、生き物に使っても効果はありません。
一方で、フェイの『発光《ルミナス》』は少し変わっています。
こちらは光源を作るのではなく、「表面を光らせる」魔法です。
石を光らせても、割れば中は普通の石のまま。光っているのは表面だけです。
また、生き物にも使用できます。
面白いのは、魔法の範囲が術者の認識に左右されること。
手で触れながら使う場合は、「ここを光らせる」という意識がはっきりしているため、その部分だけが光ります。
逆に離れた場所へ魔法を飛ばした場合、「この辺り」という曖昧な認識だと、接触している同じ素材の範囲まで効果が広がることがあります。
少し不便ですが、その分だけフェイらしい魔法です。
そもそも彼は戦闘向きの術師ではありません。
・暗い場所で作業したい。
・夜道を歩きたい。
・手元を見たい。
そんな「明るくしたい」という素朴な願いから生まれたのが、『発光《ルミナス》』という魔法だったりします。
分類的には生活魔法に属するのですが、イーヴォの改造魔杖のおかげ(せい?)で、戦闘時にかなり有用な魔術に変貌します。
【狂気の魔導士】と評される所以かも。