窓に映るリオナの顔と、遠ざかる赤いテールランプが、この回の切なさに合ってます。「また明日」が、少し寂しく聞こえるようです。
ちなみにEGKと地球軍は契約でそれぞれの組織の役職とのマッピングが行われています。リオナがフェイトを少佐と呼んだのは第三艦隊での同等の役職が少佐にあたるからです。
以下の協定を見るといかにEGKの権力が軍の中で意図的に強くされているえぐさがわかります。
【設定資料】EGKの称号と地球軍の階級
Earth Guardian Knights(EGK)は、地球軍とは別に運営される私設武装組織です。少数精鋭の騎士団を名乗り、内部では「大尉」「少佐」といった軍の階級を使いません。
■ EGKの称号
グランドマスター
EGK全体の方針と重要作戦を決める最高位。
マスター
特定の領域を任され、大きな決裁権を持つ。作戦指揮を担うマスターもいれば、人材獲得を担うマスターもいる。ジェシカは第一部の時点でマスター。第二部のマシューもマスターとなり、第三艦隊に派遣されたEGK部隊を指揮する。
ナイト
正式に任じられた実働の騎士。パイロットとしての判断を現場で任される。第一部のマシュー、正式任用後のフェイトがこれに当たる。
スクワイア
ナイトになるための訓練と適性評価を受ける候補生。EGKに入ったばかりのフェイトがこれに当たる。
■ 地球軍との関係
EGKの称号と地球軍の階級は、直接対応しません。共同作戦では指揮系統を明確にするため、地球軍が任務ごとに「相当階級」を設定します。
第一部のマシュー:EGKのナイト/地球軍との共同作戦では大尉相当
第一部のフェイト:EGKのスクワイアからナイトへ/新人時は少尉相当
第二部のマシュー:EGKのマスター/第三艦隊では少将相当の指揮権
第二部のフェイト:EGKのナイト/第三艦隊では少佐相当
ジェシカはマスターですが、地球軍の将校ではありません。彼女の権限はEGK内部の採用・契約・人員配置に及ぶものです。そのため、パイロットのマシューより軍事階級が高いわけではなくても、フェイトの採用では強い決定権を持っています。
■ EGKの裏事情
EGKでは、ナイトになれば安泰というわけではありません。高い報酬と権限を得る代わりに、戦果、適性、そして組織に提供できるデータや技術的価値を常に問われます。
長くナイトに留まる者は、実績を出し続けるか、マスターとして新たな責任を引き受けることを期待されます。評価が下がった者には、地球軍への移籍が勧められることもあります。表向きは経験豊富な人材の「栄転」。しかしEGK内部では、事実上の左遷と受け止められます。
第二部のフェイトがナイトに留まっているのは、能力が足りないからではありません。彼は人を率いるマスターの職務を望まず、EGKも彼の戦闘能力と膨大な実戦データを手放せないのです。その例外的な立場を、マシューは誰よりよく理解しています。
EGK–Earth Armed Forces Command Equivalency Accord
EGK・地球統合軍指揮権相当協定
Under the EGK–Earth Armed Forces Command Equivalency Accord, all EGK titles shall carry formally recognized command authority equivalent to the corresponding Earth Armed Forces ranks.
本編はここ
https://kakuyomu.jp/works/11054822663151526941/episodes/11054822663735299685