最後の5分間。
私が8歳くらいの頃。
そろそろ眠ろうとする私に
実験をする!と言う兄。
手にはメモ用紙と鉛筆、ストップウォッチ付きの腕時計。
一分おきに声をかけるから
返事をして。どれくらいの時間で寝付くのか調べるからと。
暇になると、テレビで見たプロレスの技を試してきたり、習ったばかりの授業の問題を出してくる。
そんな横柄な兄になすすべもなく従っていました。
ええ、もちろん今回も。
はっ と目が覚めると朝でした。
兄に、昨日の結果はどうだったかと尋ねると、つまらなそうに言うのです。
寝るのはやっ!と。
眠そうな妹に声をかけ、いちいち起こして、からかうつもりだったらしいのです。
ところが私は、2回ほど返事をしただけ。
つまり、3分もかからず眠ってしまったのでした。
最後の5分間どころじゃない。
( *´꒳`*)੭⁾⁾