クリシェ(常套句)を殺す。作家なら誰しも決意することですよね。
『抜けるような青空』『怒りで視界が真っ赤に染まる』『ふっ、面白い女だ』
こんなのはカスだ。”自分”がないよ、と。
作家は、自分にしかない表現を追い求め、心という不確かなものに乱反射した奇跡の輝きを、一瞬のインクに閉じ込める。
カメラマンがファインダーに狂うように、画家がキャンバスに叩きつけるように、作家ならクリシェを殺して独自の表現をしないといけない……。
なーんてことはないんです。
読者さんはやっぱり、読みやすい展開、表現を求めてます。
自分が凝りに凝った表現をぶち込んだ回のPVが落ち込んでいると凹みます。
クリシェって生クリーム見たいなものです。使い過ぎるとくどいけど、滑らかさは足してくれる。
クリシェを適度に足して、肝心なところで殺しましょう。