昭和30年代、福岡県小倉市。
耳が聞こえず、人との距離を置くように生きてきた少女・吉田真理亜。そんな真理亜を、まっすぐに見つけたのが、地元の香月組組長の娘・香月聖子だった。
気が強く、行動力があり、思ったことはすぐ口にする聖子。静かで、人の唇や表情を読み、ノートに文字を書くことでしか思いを伝えられない真理亜。何もかも正反対の二人は、筆談と交換日記を通して、少しずつ誰にも入り込めない特別な関係を築いていく。
やがて二人は、古びた居酒屋「あさひ」を洋酒酒場「サニー」へと変えていく。荒くれ者の沖仲仕、洋酒、古い町のしがらみ、そして新しい時代。その喧騒の中で、真理亜と聖子だけは、言葉を“書く”ことで互いの心に触れていく。
これは、少女が少女を見つけ、少女が少女のために生きようとする物語。
恋と呼ぶにはまだ幼く、友情と呼ぶにはあまりにも深い。
『最強女番長ショーコの軌跡 Season3』へとつながる、昭和を舞台にしたスピンオフ――『真理亜と聖子』。