コーチャン島沖海戦というかタイ海軍の戦いには個人的に未練があったので(昔シャムを主役にした架空戦記を構想していましたが、結局知識不足で没になってしまいました)、それが果たせて今満足しています。
本作に登場するマルヌ級通報艦とアラ級通報艦(アラス級)は共にWTに、ブーゲンビル級と「プラ・ルアン」はWoWSに、デュゲイ・トルーアン級軽巡洋艦は双方に実装されています。あまり目立たない艦たちですが、たまには遊んでみるのも面白いかもしれません。
〈カンタン級警備艇について〉
Wikipediaのメクロン級スループの注釈の新聞引用部分で、僅かながらカンタン級の「タークバイ」がタイへの回航中に「メクロン」「ターチン」に相次いで衝突したことが触れられています。日本のサイトでの記述は非常に少ないですが、個人の旅行ブログの中に海軍博物館のクローンヤイ級哨戒艦(カンタン級)として模型の写真がありました。驚くべきがその武装で、排水量142トン、速力18ノット(19ノットともあり)、45cm連装魚雷発射管1基、短砲身76ミリ砲一基、20ミリ機銃一丁です。
18ノットしか出ない警備艇のくせして旋回式の連装魚雷発射管を搭載しちゃっています、満載で142トンですからSボートより気持ち重い程度です、これは魚雷艇とも警備艇とも言える非常に微妙なラインです。排水量的に外洋ではまず行動不可能ですから魚雷発射管の使用場面は相当限られます、一方で搭載砲は76ミリ砲のみですから、河用砲艦としては十分でしょうが艦艇相手には威力不足です。18ノットは砲艦としては速いですが水雷艇としては致命的に遅いです、後に主砲はボフォース機関砲に置き換えられたようなので、役割としては河川砲艦の方が適当なのかもしれませんが、ますます魚雷発射管の必要性が疑われます。
あわよくば島影に隠れて接近してきた艦艇を雷撃したり、哨戒艦として退避時に牽制雷撃をするためにあったのでしょうか、タイ海軍は当時予算が不足してたので(史実のマッチャーヌ級も更に追加で4隻発注予定でした)、ある意味哨戒艦であり水雷艇であったのかもしれません。なかなか面白いフネのカンタン級ですが、その3隻は1973年まで魚雷発射管を撤去したりと改装を繰り返して使用されたそうです。
トンブリ級やメクロン級、マッチャーヌ級はそれなりに有名ですが、カンタン級のような日本人がよく知らない日本製の船にも物語があったと思うと感慨深いものです。
ちなめにタイのサイトや英語のサイトでならカンタン級は普通に記載ありました。諸元もそちらを参考にしています。