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ざっくりせっていしゅー 【Ⅰ】

#主人公について

【ベルーガ・ゲルマニカ】
本作主人公。小さい。
複数の前世を持ち、その力は引き継がれている。そして彼女の固有能力として魂を大雑把に操る力が備わっている。
顔は瞳の辺りを覆う感じで黒布に覆われている。
盲目だが、魔力を波の様に放って周囲を認識しているから普通の人より周囲の認識が出来ている。色などは魔力で読み取れるが文字などは読み取る力に頼らなくては見えない。
古今東西あらゆる魔導をその身に宿している。


【虫の帝】
主人公が持つ前世の一つ。
後述する七帝の一人。
二千年前のアストラエア魔導学園創設に関わった偉大なる魔導師の一人。


【龍血の勇者】
主人公が持つ前世の一つ。
本作品の世界とは異なる世界で活躍した存在。
魔王と呼ばれる存在と相討ちとなって人生の幕を下ろした歴史を有している。


【龍血】
凄い血。
血を意識すると活性化され、飛躍的に身体能力が向上する。活性化させても見た目や魔導的な変化は無い。
他にも色々と作用はあるが、基本的に身体能力向上に使われる。



#用語

【魔導】
触媒を消費して発動する魔術と魔力を消費して発動する魔法を総称して示す言葉。
かつてはアストラエアの用いた奇跡もこれに分類されていたが、今では真の意味での奇跡の担い手はおらず、魔術と魔法を指す時に用いられる。


【魔導師】
上述した魔導を扱う存在。
一般的な魔導師は魔導協会に属しており、等級(特級、一級、二級、三級、四級)で管理される。
極僅かな魔導師は等級による管理が成されない師族に所属している。


【アストラエア魔導学園】
十三人の魔導師(六賢者と七帝)、三騎士、一人の女性によって創設された最も歴史がある学び舎。人々に魔導を普及した始まりの場所であり、生徒達(在籍、卒業共に)はエリートに分類される。一般的に有名とされる魔導師はこの学び舎を出自としている。
学園には創設者による堅牢な護りが施されており、許しの無い外部からの接触は強く弾かれる。


【約束された自由の十三塔】
アストラエア魔導学園にある十三の天高く聳え立つ十三の塔。後述する六賢者と七帝が建てたものであり、この塔を開いた者は学園での学びを免除され、自由を与えられる。
ただし学年による制限などは受ける。
(例:図書室の閲覧可能な書物)


【六賢者】
六人の魔導師。
魔導協会の創設にも関わりがある存在。
基本的に「○○の賢者」と呼ばれる。


【七帝】
七人の魔導師。
師族の始まり。七帝はお互いを家族と認識している。
基本的に「○の帝/○○の帝」と呼ばれる。


【三騎士】
アストラエア魔導学園に存在する三つの寮のモチーフとなった三人の騎士。
オームニン(赤)、エクィタス(緑)シンセリテート(青)の三つ。
※()内の色は寮の持つ色。


【魔導協会】
世界的な組織の一つ。
上述した等級で管理される魔導師の集まり。所属する魔導師は「協会魔導師」と呼ばれる。
位の高い魔導師はそれだけ強く、頭が回る。政治的にも高い地位を持つ事が多い。
魔導師を見たら取り敢えず協会魔導師と見て良い。


【師族】
始まりは七帝のお互いを家族と認識する集まりだったが、「今では傭兵の様な」主人公はこう言っている。
価値観が一般的な魔導師と合わない――そういう者で構築されている。今は等級で判断をしない、お互いを仲間として認識しながら世界を自由に渡り歩く小さな組織。
|字《あざな》という、所謂二つ名を有する者とそうでない者が居るが、お洒落で名乗ってたりするから特に意味は無い場合もある。


【|魔導の庭園《セントラル》】
様々な品物が揃う現代の魔導師には欠かせない広大な広場。魔導によって同じ座標にありながら別の空間を有しており、そこは裏庭と呼ばれる。
|魔導の庭園《セントラル》には様々な施設があり、魔導界の法律に関わる魔法省も置かれている。


【魔法省】
本編には多分関わらない法律機関。
魔導協会と連携して犯罪魔導師に色々する所。
直近の働きは天体関連のニュースを報じた事。


【握手】
挨拶の一つ。
魔導師が己の情報を開示する方法の一つ。
これは握手をしたら自己紹介や最近の出来事を話すなど、仲が良い事の証明であると共に魔導師達はそういうものだと認識していく内に無意識的に組み上げられた魔導の一つ。
明かす情報は人によって様々。


【杖】
物差し程度の長さから、人の身を越える長さなど様々な杖が存在する。一般的な杖として見られるのは20cm〜35cmとされているが、主人公の様に槍と見紛う長さの杖が選ばれる事もある。
杖の適正は握手で杖職人が見抜いて選び出すのが一般的だが、中には自作する魔導師も居る。


【レーヴァン】
カラス。
特に郵便を頼む際のカラスに対する呼称。
魔導師は賢いカラスを使って手紙のやり取りをする事が多くある。ペットとしても優秀なカラスは魔導師が
お気に入りと呼ぶ程度には可愛がられている。


【焚き上げ】
魔導による炎で燃やした紙類を転送する技術。座標か送りたい人物を念じながら燃やすと送れる。
レーヴァンに次いで代表的なやり取りの一つ。


【星詠み】
未来を見通す力。どうやって未来を見ているかは明かされない。
星詠みによって得られた未来はほぼ確実なものとなり、それを覆すには大きな力が必要となる。
魔眼の一つには「星詠みの魔眼」があり、同じ精度で未来を見通す力を得られる。高い集中力を発揮すれば見たい未来の時間を指定出来る。
(例:十秒先が見たい)



#魔導

【|縛れ《リガーレ》】
基本的な魔法にして大半の魔導師が所謂必殺技の一つとする魔法。放たれる魔法は光の球の様相をしており、着弾すると薄い光の膜みたいなもので体を巻き付けられる。
身体能力が高ければ避けられるが、普通は当たる。
魔導師としてそこそこ強くある存在は「骨を軋ませる」程度の威力で締め付ける事を可能とする。今の主人公が本気で放つと木人形は砕ける。縛るとは……?
発展形の一つに範囲攻撃として「|降り注ぐ束縛《シークットプルヴィア・リガーレ》」がある。


【|盾よ《スクートゥム》】
大抵の魔導的攻撃を防ぐ基礎的な魔法。
発展形は多くあり、その一つが発動箇所を起点として球状の盾を作り出す|囲み護る盾よ《チルクム・スクートゥム》。
他にも多くの盾の魔法が存在する。


【転移魔法】
知っている座標に転移する魔法。アストラエア魔導学園創設に関わった十三の魔導師が開発したとされる魔法。
使うには魔導師としての高い適正と、座標を理解する知能が必要。距離に比例して消費魔力が多くなり、間を置かずに連続で使うと短距離でもそれなりの魔力を使う。
(ちなみに主人公に仕えるホブゴブリンは主人公の為と自分に言い聞かせて気合いで習得している)


【|財産共有魔法《パティシペス》】
アストラエア魔導学園における倉庫や使われていない教室などから物を取り寄せる魔法。
学園の教師となる際に覚える魔導の一つ。
基本的に教師専用の魔法であり、授業で使う道具類はこの魔法で揃えている。


【召喚魔法】
基本的に無詠唱の魔法に分類されるが、世界に与える影響が大きな存在を呼ぶ場合は「|来れ《ヴェニレ》」と唱えると安定する。召喚される存在に高い知性がある場合は己を認めさせる必要があるが、召喚を失敗してもデメリットは無い。
主人公が得意とする魔法の一つ。


【契約魔法】
主に知的生命体同士で結ばれる約束。
契約時には様々な設定を込められ双方の、または対象者全員の合意が成されると成立する。
契約を破ると相応の痛い目に遭う。また、死に至る設定は口にしないと設ける事が出来ない。
意思無き意思を有した相手との契約は反故にしても反動は来ない。


【明かりを灯す魔法】
杖などの先に明かりを灯す。
発展形として杖に光を纏わせるなどがある。


【物質を浮遊させる魔法】
対象を認知する事で浮かせられる。
浮遊魔法を会得している存在は皆この魔法を得意としており、相手の攻撃を防ぐ際にも使ったりする。


【物質を引き寄せる魔法】
対象を認知する事で引き寄せられる。
かなり遠くの物を引き寄せる事が可能で、魔導による遠隔操作の基本として挙げられる事が多い。


【属性魔法】
火、水、土、風、光、闇の六種類。
魔導師としての想像力が尽きない限り発展形が生まれる魔法の一つ。
|縛れ《リガーレ》の効かない相手に対し、自分に適した一つの属性を研究して必殺技にする魔導師は多い。例え風属性に適した魔導師でも他の属性を覚えられる為、人気があるのは火属性。理由は基本的に効くから。
・土属性の例として「|礫よ《グラレア》」がある。


【敵を表示する魔法「ディスクリーメン」】
乱戦の際に用いられる事があるが、あまり使われない魔法。
敵か味方かを判別する魔法だが、色分け出来たりと発展はさせられる。


【守護霊の魔法】
生まれ持った生命との繋がりを魔力で形造り顕現させる魔法。肉体を持たない以外に、魔力を常に放つという性質を持っている。
受ける魔法の肩代わりをしてくれたりもする。


【|反射せよ《レフレクシオー》】
魔導的攻撃を反射する魔法。
盾の魔法は持続的な護りに対して、この魔法は瞬間的な護り。


【|気を失え《シンコーペ》】
失神させる魔法。そこそこ簡単な攻撃魔法の一つ。
使用者の力量に左右されるが、余程力に差が無ければどの様な存在も一瞬は止められる地味に強い魔法。それでも「リガーレ」の方が便利だから主役にはなれない魔法。


【|永い苦痛よ《ロンガム・ドローレム》】
絶えず苦痛を与え続ける拷問などに用いられる魔法。効果を受けた存在が、想像し得る限り最大の苦痛と思えるものを常に与え続ける結果、狂死に至る。即死性は皆無。
魔法省が規制する魔導の一つ。


【|無力化《イーノプス》】
対象を無力化させる魔法。
抵抗する力なども失わせる為「リガーレ」の効かない相手に対して用いられる事が多く、基本的には人間に使わない。効果が無いから――では無く、無駄に強いから。
真に強いとされる魔導師はこの魔法で強大な魔物の動きを止めたりする。


【ヴィジオ・ノクターナ・インヴィタティオ】
古い魔導の一つ。
かつて奴隷制度があった頃、奴隷に刻む紋として使われた歴史がある。奴隷制度の廃止と共に廃れた魔法でもある。
|永い苦痛よ《ロンガム・ドローレム》から痛みを失くした夢バージョンであり、現実と錯覚する悪夢を見続ける事で夢と現実の区別が付かなくなり、悪夢に怯えて眠れない存在へと変わる。
汚染された精神は中々戻る事は無い。


【|魔法よ終われ《フィニス・マジーア》】
発動中の魔法を終わらせる魔法だが、魔導師として格上でなければ威力を弱める程度に終わる。


【神の魔法】
魔導協会の長グラウスと師族のまとめ役ヘーゼルによって編み出された自身の思い描く神を精神世界に現す魔法。
本来は魔法を修めた存在の思い描く神の力を行使する魔法だが、使用者が一つの魔導書を通して繋がっている結果、魔導書が覚えた歴代の魂から主人公はこれまでに魔法を修めた五つの存在が思い描く神の力だけを扱える。


【|眠りへの誘い《コンフォータブルソムノ》】
抗い難い眠気を与える、不眠治療に度々用いられる魔法。
眠気を帯びた存在であれば呆気なく入眠し、また眠気の無い存在であっても暫くすれば眠ってしまうそれなりに強い魔法。
しかし戦いの最中や、種族として眠らない存在などには効果を示さない。


【時間停止魔法「テンプスデシネ」】
世界の時間を止める魔法。
その凶悪性から多くの対策が用意されているが、基本的に時間を止められたら何も出来ない。多くの対策は魔法を発動させない、それに注力されている。



#一言(あとがき)

ここまで読んで下さってありがとうございます!
「これの説明が欲しい」などの感想を頂ければ、書き足していきたいと思います。『魔導師ベルーガ・ゲルマニカ、その生涯。【Ⅰ】(40話)』までの内容かつ今後に影響しない(と思う)ものについては乗せていこうかと。
今のままだと魔術とか書いてないですからね。

そして、図々しくもお願いがあるのですが、いいねや気に入った話には感想を下さい!(後出来れば星評価、レビューも欲しいです)
また、疑問のある話には是非その疑問を感想として僕に届けて下さい! なるべく伝わる様に書き直しますので。

これからも楽しんで頂ける様に努めます!!
続きは「魔導師ベルーガ・ゲルマニカ、その生涯。【Ⅱ】」で!!



※2023/4/13 加筆

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