『剣豪にて候~転生したら丸目蔵人佐になっちゃいました!!~(仮)』をお読み頂いております読者の皆様何時もお読み頂きありがとうございます!!
さて、88話の感想を求めましたが、数名の方より感想頂きました。
感想を下さった読者の皆様感謝いたします。
文中の此方の趣旨を汲み取り中々に鋭いコメント頂きました!!
この話は三好長慶の死に際の事を書いておりますが、幾つか読者の皆様に謎掛け的に色々と仕込んだ話となります。
全部で4つの事を仕込みました。
1つ目は松永久秀は忠臣説と言うものがあります。
この物語を読むと少なくとも主殺しはしないと言える人物のように感じると思いますが実際の久秀はどうだったのか?それを考えて欲しいと思い今語られている松永久秀とのギャップをこの作品では描いています。
松永久秀をどう捉えられました?
2つ目は同じく松永久秀がらみの話で、文中に「日本で最大の悪人と聞かれれば松永久秀と言う者がいる。」や「日本史上最大の悪人と呼ばれます。」ということを書いております。
しかし、道鏡・平将門・足利尊氏が日本三大悪人と呼ばれ松永久秀は実は入っていません。
作者の私が書いたことを見て皆様の中には「へ~そうなんだ」と思って史実の松永久秀のことを「日本史上最大の悪人」ととらえた方は多いと思います。
しかし、歴史と言うのは面白いもので事実よりも物事が大きくなることは多々あります。
(事実、松永久秀が最大の悪人と語る方も居ますが。)
例えば、信長の比叡山焼き討ちは信長のプロパガンダの賜物と言われています。
何故ならば、語られる程酷いことはしていないのですが、信長は恐れられることによるメリットを考え大げさに自分たちで誇張して語りました。
被害者?や信長の敵対者などは事更に信長の悪行として大げさに更に誇張して非難して言います。
そうすると、凄い大虐殺をした事実として一般には伝わる訳です。
最近の歴史研究で松永久秀も三大悪行の内の2つは怪しく、「将軍殺し」に関しては関与すらしていない可能性があると言われています。
なのに何故、汚名を被ったか不思議ですよね?
信長と同じことを考えたのかもしれません。
だからこそ信長は共感して久秀を気に入り何度も謀反を許したのかも?
勿論、久秀が優秀だったのもあるとは思いますが。
3つ目はまたも松永久秀!!
主人公は未来の出来事を聞かせました。
「他言無用」とは言いましたが、行動は縛っていません。
史実を見ると久秀は信長が上洛する前から連絡を取り、上洛すると直ぐに臣従します。
史実ではないのですが歴史ものの創作でこれだけリンクさせたのをどう感じられましたか?
松永久秀との一連の関わりは中々上手い事考えたな~と作者の私は考えております。
用は上手く書いたでしょ?褒めて褒めてってことですね・・・すみません^^;
4つ目は三好長慶に三好家は「家が残る」と主人公は言いましたが、主人公の考える「家が残る」と長慶たちの考える「家が残る」は果たして同じなのか?
戦国時代の武士の価値観としては家を残すと言うのは子孫がただ残ることを差して残るとは言いません。
直系の者(少なくとも四親等位までの近しい血筋)がそれなりの地位で残ることが「家が残る」と言います。
それなりと言うのは最低でも武士としてと言う所ですね。
三好康長(長慶の甥)の子孫の者が山内一豊に仕えています。
一豊は勝ち組大名で廃藩置県まで残った家ですのでそこに仕えたという事は少なくとも家が残ったと言えますね。
昔、調べた限りでは真面に残ったのがそれ位なので本当に三好家はその後没落一直線です。
主人公はそんな事実は多分知りませんが、子孫が根絶やしにされないだろう位感じで「家が残る」と使ったかもしれませんが、そのギャップで長慶が穏やかに逝けたのを皆様はどう感じるか?
丁度88話なので8が2個なので8を2で割って4個の事を仕込んでみました!!
さて、皆様は88話を読まれてどう感じたか?
続きもお楽しみ頂ければ幸いです!!